今回はACEBEAMのペンライト「PT10」の後継機となる「PT10GT」を紹介します。ACEBEAMの後継機は.2だったりGTだったりGEN IIだったりと命名基準が自由奔放な感じがします(笑)。
目を引くツートンボディと、この高級感。ヘッドのシルバーが目立ちますね。通常、こうした仕様はあまり人気が出ないものですが、この高級感はなかなか魅力的なものがあります。クリップはACEBEAMのイメージカラー、カッパー…でいいんでしょうか? 銅っぽい色です。このクリップは脱着可能ですが、外すのはあまりオススメしません。一度外すとつけにくいように感じます。
搭載LEDはSAMSUNGのOSRAM、NICHIAといういつものやつ。昨年の夏から相次いで3連星的なジェットストリ◯ムアタックを受けまして、私どもを大混乱に陥れたバリエーション達です。品目数が一気に3倍とか…。
しかし性格の違いはより際立っていて、従来あった「とりあえず5000Kと6000Kを揃えてみました♪」みたいなやつよりは目的意識のあるものかと思います。より明確な理由で選べるかと。5000Kはガン無視しましたが、この3種であれば取り揃える意味もあるように感じます。
▲SAMSUNG LH351D搭載モデルの配光
効率が良く、ワイドな照射が特徴です。わざとライトも写るように撮ってみましたが、いかがですか? 小型コリメーター特有の、左右の広い視界をご理解いただけるかと。こうした視界の広さは他の光学系にはなかなかなく、個人的には好きな配光の1つです。
▲OSRAM KW搭載モデルの配光
遠射性能が高いLEDですね。ペンライトである「PT10GT」でも、くっきりとした中心光を生み出します。中距離でも使いたい場合は一番向いています。左右の視界をほとんど失っていないことにも注目です。
▲NICHIA 219搭載モデルの配光
最後がNICHIA 219。高演色性が特徴ですね。90CRIで、RG0。RG0とは生物学的な有害性のランクで、目に対する悪影響がないことを意味しています。いわゆるブルーライトが発生しない(目への影響がない)ということですね。ご飯が美味しく肌が美しく見え、目に害が無いので人類全てに優しい、優しさに満ち溢れたバリエーションです。
電池は衝撃の細長さ(笑)。10900だそうです。容量は700mAで、16340/14500電池に匹敵しており、信頼感を増しています。コンパクトなCR123Aワンセル機よりも、場合によっては携帯性に優れます。単四電池×2本も使用可能なので、いろいろな意味で安心です。ただし10440×2では使用するなとかなりしつこく書かれていますので、やらかさないようにご注意ください。
10900充電池はUSBによる直接充電が可能。充電器いらずで素敵です。最近電池の直接充電が増えていますが、これは電池を間違えたことによる発火事故などが多発したせいだと思います。結局ネジを回して取り出して充電するのであれば、ライト本体に充電機能をつけたほうが合理的なのは間違いありません。
残念なことが1つ。それがモードチェンジ。取説によると2秒以上の消灯後は常時MEDスタート、モードメモリなしとのことですが、実際には常に「消灯して再点灯したら次のモードに移行」という仕様になっています。あまり意味のある設定には感じません。ただ、ペンライトなので、ある程度の冗長性はあって良いとは思います。一般の人に使ってもらっても何の不満も出ないでしょう。文句を言うのは私のようなマニアばかり…?
全体的には非常に高品質で、使い勝手の良いライトです。特に左右に広い配光と、電池が専用充電池ながら本体で充電能力を持ち、単4電池2本と互換できることは大きな長所です。シルバーのベゼル、カッパーのクリップも高級感を増しています。割とジェントルマンが使うイメージのライトです。(アカリセンター価格:各4235円)
>> 連載[Gear Maniax]
(文・写真/アカリセンター)
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/268639/
- Source:&GP
- Author:&GP
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