NASAの火星探査ミッション、Mars 2020が全米を巻き込んで進行している。火星探査の主役となるローバーの命名コンテストが開催されているが、ついにファイナリスト9案が選出されたようだ。
全米の学生から寄せられた2万8000通以上のエッセイが、まず155案に絞られ、いよいよ最終選考の段階。準ファイナルの選考が4700人の宇宙の専門家/愛好家によって行われたのに対し、今回は特設サイトから誰でも投票ができて、あなたの意見も反映される。
・世界の投票数がリアルタイムで確認できる
特設サイトでは、勝ち残った9案を確認して投票できるほか、世界各国の投票数がマップで視覚化されている。投票数が多いのは断トツでアメリカ、2位はトルコで、投票数がページ更新のたびに増えていくのが楽しい。
9案を見てみると、Endurance:忍耐、Tenacity:粘り強さ、Promise:約束、Perseverance:忍耐力、Vision:ビジョン、Clarity:明晰、Ingenuity:創意工夫、Fortitude:不屈の精神、Courage:勇気、となっている。
むやみに希望を持たせるものよりも、忍耐に関連したものが多く、アメリカの学生は意外に現実的だ。
突拍子もない案も見当たらず、現在火星で活躍しているCuriosityや、前代のSpiritおよびOpportunityなんかの流れを汲んでいるのだろう。
・火星で生命の痕跡の発見に期待
今回命名されるローバーは2020年7月か8月のタイミングで打ち上げられ、2021年2月18日にCuriosityが作業している場所に近いクレーターに着陸する予定。
火星での生命の痕跡の発見や、気候/地質の調査が期待され、サンプルを地球に持ち帰ることになっている。
特設サイトからの投票はアメリカ東部標準時の1月27日午後9時(日本時間1月28日午前2時)で締め切られ、いよいよローバーに名前がつくことになりそうだ。
参照元:Nine Finalists Chosen in NASA’s Mars 2020 Rover Naming Contest/ JPL
- Original:https://techable.jp/archives/115621
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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