米自動車メーカー、ゼネラルモーターズ傘下で自動運転の開発を行うCruiseは、同社初となる自律走行車両 「Cruise Origin」を発表した。
運転席すらない完全自動運転車。乗用車よりも大きめのOriginは通勤・通学、日常の移動などコミュニティで共有するミニシャトルのような用途を想定している。
・ゆったりした客室
Originはボックスカー的なデザイン。乗り降りしやすいようスライド式ドアが大きく開く。定員は明らかにされていないが、車内は全て乗客スペース。互いに向き合ってゆったりと座れるようになっているという。
こうした広めの空間は、運転席を取り除いたことで確保されている。ドライバーを必要としないので、ハンドルやペダル、バックミラーなどこれまでの車に標準装備されていたものも一切ない。
・GMの新プラットフォーム
またOriginは電動であることからエンジンを搭載していないのもスペース確保に貢献している。エンジンや燃料タンクの代わりに、ゼネラルモーターが独自開発した新しい全電動プラットフォームを採用した。
そして搭載するセンサーやカメラ、コンピューターがドライバーの役目を果たす。どんなに視力のいい人でも視野の悪い天候などでは見通しがきかないが、同社によるとOriginは雨や霧といった悪天候下でも安全に走行できるという。
Originはコミュニティバスのような使用が想定されている。各家庭が車を所有するのではなくOriginを共有することで環境への負荷を減らすことができ、また交通渋滞の解消にもつながるというメリットもある、とOriginはうたう。
Originの生産開始やデビューの時期はまだ発表されていないが、未来の交通を担う車両となることが期待される。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/115665
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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