血圧測定といえば、医療機関や薬局などにある据え置き型のマシーンか、個人が所有できるカフを上腕に巻きつける測定器が一般的だろう。しかしこのほど登場したのは、スマートウォッチとして手首につけられるタイプ。
米カリフォルニアのスタートアップYHEが開発した「BP Doctor」はバンド部分に空気で膨らむカフを内蔵し、いつでもどこでも血圧測定を可能にする。
・30超の特許取得
BP Doctorは時計としてはやや大きめだが、スマートウォッチとしてはさほど違和感のないサイズ。デザインもシックで、スクリーンに時刻を表示すると何の変哲もない腕時計に見える。
しかしバンド部分に空気注入が可能なカフを、そして時計側にエアポンプやチップなどを搭載する。従来の血圧測定器で使用されている部品を小さくしていて、測定の精度は同等という。部品のミニチュア化に関し、開発元は30超の特許を取得している。
・アプリにデータ集約
使い方は至ってシンプルで、スクリーンにある血圧測定のボタンをタップして、BP Doctorを装着した手首部分を胸の上に置くだけだ。後は、空気の出し入れなど全てBP Doctorが自動で行う。
測定できるのは最高血圧、最低血圧、脈拍。データはスクリーンに表示されるほか、連携するスマホアプリにも送られるのでユーザーはアプリでデータを管理でき、測定結果の変遷が一目瞭然だ。
・睡眠トラッカーとしても
BP Doctorはまた、歩数や走行距離、燃焼カロリー量の計測などフィットネストラッカーとしても使える。心拍に基づく運動強度の測定も可能だ。酸素レベルをモニターして運動強度を調整することで、エクササイズの効率アップにも役立つ。
さらには眠りに落ちた時間や起床時間、レム睡眠を記録したりと、睡眠トラッカーとしても使え、まさにユーザーの健康をサポートするデバイスだ。
BP Doctorは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を展開中。すでに目標額は達成し、現在の出資額は289ドル(約3万1000円)〜となっている。出資はあと1カ月ほど受け付け、発送は今年7月になる見込みだ。
- Original:https://techable.jp/archives/116241
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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