石井和美の家電やりすぎ比較レビュー 衣類スチーマー 5モデル 【No.4】パナソニック/NI-FS750


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衣類スチーマー 5モデル

アイロン台を出す手間が不要で、出かける前など、時間のない時にはとりわけ便利な衣類スチーマー。衣類をハンガーにかけたまま手軽にシワとりができることから、ここ数年で人気が高まっている。今回はアイロンとしても使用できる2WAYタイプを試してみた。スチームではシワを取り切れない襟や袖口なども、2WAYタイプなら安心だ。両方使いやすい、バランスのよい製品を選びたい。

こんな厳しいテストをしました!

POINT 1 スチーム量

  • スチーム量をチェック。公称よりも強く感じるもの、弱く感じるものなどさまざまだ。スチームが出る方向などもチェックした。

POINT 2 かけやすさ(スチーム)

  • スチームが効率よく衣類に届くか、確認する。またスチームにムラなどがないか、綿シャツのシワがスムーズに伸びるかどうかをチェック。

POINT 3 かけやすさ(プレス)

  • 放射温度計を使ってかけ面の温度を実測。ガンコなシワがついてしまった綿シャツを使い、一般的なアイロンと同様、シワが伸びるかどうかを確認。

POINT 4 操作性

  • 握りやすさや実際に持ってみた体感的な重さをチェック。ボタンの配置、水の入れやすさなどのお手入れなども含めて評価する。

POINT 5 立ち上がり時間

  • 朝の忙しい時間などは、1秒でも早く適温になってほしいもの。早く立ち上がれば、それだけ時短につながる。実際に計測してみた。

POINT 6 連続使用時間

  • ボタンを押している間だけスチームが出るものや、ずっと出続けているものなど、スチームの出方はさまざまで、使用時間は使い方によって異なる。

MODEL 4
パナソニック
NI-FS750

実勢価格:1万330円

安定したムラのないスチーム

パナソニックの衣類スチーマーの上位モデル。水タンク容量が2倍になり、1回の注水で約8分の連続スチームが可能になった。瞬間3倍パワフルスチーム機能により、タバコや汗などの臭いを強力に脱臭でき、立ち上がり時間も約24秒と早い。どの向きでも安定してスチームを噴射する360 °スチームも搭載。かけ面はアイロンがけをしやすくするためにセラミックコートが施されている。

SPEC

スチーム持続時間 連続約8分
スチーム量 平均約11g/分
タンク容量 約100mL
立ち上がり時間 約24秒
温度調節 ドライ(約160℃)、スチーム(約190℃)
オートオフ機能
アイロンとしての利用
サイズ 約80×160×130mm(幅×奥行き×高さ)
本体質量 約740g
消費電力 950W
付属品 スタンド、専用カップ

 

01 スチーム量

スチームは広がらず、真っ直ぐ出る。最初から最後まで、安定したムラのない一定のスチームで、湯滴の飛び散りもない。

02 かけやすさ(スチーム)

質量は約740gだが、重心のバランスがよく、手が疲れにくい。アイロン面をあてながらゆっくりと移動させると早くシワが伸びる。

03 かけやすさ(プレス)

かけ面の最高温度は148℃(実測)と少々低め。アイロン面が本体より内側に入っており、ボタンまわりなどの細部がやりにくい。

04 操作性

360°スチームで、色々な角度にしても湯滴がたれることもなく、安定してスチームが出てくるので安心感がある。

05 立ち上がり時間

立ち上がり時間は実測でも24秒と早い。ただ、スチームボタンを押してからスチームが出るまでに数秒かかる。

06 連続使用時間

タンク容量は前モデルと比較して2倍となり、連続使用時間は約8分に。コートやセーターも時間をかけてケアできる。

Result

 

ムラのないスチームで安心の使い勝手
重心バランスがよく軽く感じる衣類スチーマー

連続で約8分も使えるため、余裕をもって複数の衣類をケアできる。同製品は質量が約740gと重めではあるが、重心バランスがよく、持ったときもそれほど重く感じない。また、スチームもムラが少なく、安定して出てくる点が気に入った。角度を変えても湯滴などが出にくいので安心して使うことができた。ただ、かけ面が小さく、温度が低いのでプレス機能はいまひとつ。また、かけ面が本体よりも一回り小さく、先端が見えないのでボタンまわりなどの細かい部分がやりにくいので改良してほしい。


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