株式会社New Innovationsは三菱地所株式会社協力のもと、需給予測AIを活用した無人カフェロボット「root C(ルートシー)」の実証実験第2弾を、東京丸の内・新東京ビルにて2020年3月24日より開始する。
アップデートされ、実験第2弾へ
同社は、需給予測AIを活用し、一人ひとりに適したコーヒーを最短の待ち時間で提供する無人カフェロボット「root C」を開発。実証実験第1弾は、2019年8月1日~2019年8月31日の期間で、なんばスカイオおよび南海難波駅にて実施された。
このたび、サービスの提供基盤に関して大幅なアップデートを完了した「root C」を東京・丸の内エリアの新東京ビルに設置し、実証実験第2弾を行う。同実験の目的は、オフィスビルにおけるオフィスワーカーを中心とした消費行動のデータ取得とユーザー体験の検証だ。
今回の実験より、アプリによる購入が可能となったり、蓄積されたユーザーデータを元に改良されたコーヒーが提供されたり、最大同時受け取り可能人数が20名となったりと、ユーザー体験向上が期待される。
同実験の結果を踏まえ、将来的にはシングルオリジンの豆をリアルタイムで個人の嗜好や気分に合わせてブレンドするなど、さらなるユーザー体験向上へとつなげていきたいとのことだ。
需給予測AIでスピーディーな提供
同実験では、ユーザーはアプリから受け取るステーションとコーヒーを選択し、10分ごとに設定された受け取り時間枠を選ぶ。受け取り時間になったら、アプリで受取ロッカーを解錠し、コーヒーを受け取るだけだ。なお、設置カウンターにはフタやストロー、砂糖やミルクが置かれており、自由に使えるとのこと。
また、同ロボットの需給予測AIは、注文を受ける前からある程度の注文数を予測し、事前にコーヒーを淹れる準備をしているという。そのため、アプリで事前オーダーをしていない場合でも最短の待ち時間でコーヒーを受け取れるのだ。
今回提供されるコーヒーは、柑橘系の酸味を楽しめる「すっきりフルーティ」と、チョコレートや完熟フルーツの華やかで甘い香りが楽しめる「プレミアムスイート」。この2種類を基調として、ホット、アイス、濃さの調節といった個人の好みによりそう全8パターンのコーヒーが楽しめるようだ。
同社代表の中尾渓人氏(21)は、幼い頃からロボット開発に興味を持ち、14歳で自律型ロボットによる国際的な研究競技大会「RoboCupJunior」に日本代表として出場し、世界大会入賞を果たした。智辯和歌山高校在学中にシステム開発事業に着手し、大阪大学入学と同時に起業。15年以上培ってきたロボット開発のノウハウを活かして誕生したのが「root C」である。
- Original:https://techable.jp/archives/119842
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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