株式会社AGREEは茨城県からの提案を受け、同県内の全120万世帯を対象に、24時間医療相談ができるアプリ「LEBER(リーバー)」を2020年4月9日~9月30日の期間で無償提供する。
ドイツ語の「LEBEN=命」を語源として2018年1月に開発された同アプリは、遠隔医療であっても「人と人とを信頼感で結びつける」ことをミッションとし、患者の病を癒やすことはもちろん、医療関係者の過重労働の軽減にも寄与してきた。
茨城県全世帯が対象
同サービスには全国17万件の医療機関が登録されており、150名以上の登録医師に24時間365日スマートフォンから医療相談ができる。昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言などにより病院への来訪を躊躇する人や、自分の症状で病院へ行くべきかどうかわからないといった人に役立ちそうだ。
このたび同社と茨城県は、同県内の全世帯にあたる120万世帯を対象に、同アプリの無償提供を開始。登録者のほか家族4名までの相談が無料となり、相談回数は無制限。過去の相談・回答内容を閲覧・参照できる機能もあるようだ。無償期間は2020年4月9日~9月30日の予定。
まずは遠隔医療で相談を
同アプリを利用するにはまず、チャットボットによる自動問診を行い、相談内容を作成する。自動問診は選択式となっており、誰でも簡単に操作できるという。
その後、最速3分で医師からのアドバイスが届く仕組みだ。アドバイスは症状に合った市販薬を勧めるものや医療機関の受診を勧めるものなどがあるとのこと。アドバイスに応じてドラッグストアや医療機関をMAPで表示してくれる。
ちなみに、新型コロナウイルス関連の相談のみならず、全ての身体や心の不調についての相談も可能。なお、同アプリはあくまでも医療相談であり診断を伝えるものではないと留意してほしい。
同社代表の伊藤俊一郎氏は、17年目を迎える医師でもある。今回の同ウイルスは伊藤氏の想像を超えた全く別次元のもとだという。同アプリのような遠隔医療は、対面診療に優るものではないとしながら、本当に重傷・重篤な患者に充分な医療を届けるために、健常者・軽症者に対し医師がセルフケア・セルフメディケーションをサポートするにはこういった遠隔医療が必要であるとしている。
- Original:https://techable.jp/archives/121290
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
Amazonベストセラー
Now loading...