請求書支払いに対応したコード決済アプリ「PayB(ペイビー)」をご存知でしょうか? 同サービスを使えば、インターネットバンキングなどの登録を必要とせず、対応する金融口座からリアルタイムの口座振替による支払いが可能になります。
コンビニ払い用の請求書・納付書が届いた場合に、外出をせずに支払いを済ませる一つの手段として、覚えておきましょう。 手数料などは発生しません。
▲PayB
請求書支払いに対応するコード決済サービスといえば、「LINE Pay」というイメージがあるかもしれません。しかし、LINE Payの請求書支払いがはじまったのは2018年3月から。一方、ビリングシステムが提供する「PayB」は2017年から動き出していた古株です。
▲(公式サイトより)PayB利用の流れ。初回はアプリのインストールと、初期設定が必用。使用時は、コード読み取りで、支払いが完了する
PayBを利用するには、専用アプリをインストールします。サービス提供元のビリングシステムは「PayB」アプリを提供していますが、同社が提供するアプリのほかにも、りそな銀行の「りそなPayBアプリ」、AEON Bankの「イオン銀行PayB」などブランドごとに合計24アプリが用意されています。
注意すべき点は2つ。1つ目は、紐付ける金融機関によって、使用するアプリが異なること。金融機関とアプリの対応状況は公式サイトに記載されているので、口座によって使い分けるようになるかもしれません。
例えば、三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行なら、ビリングシステム提供の「PayB」アプリがサポートしていますが、ジャパンネット銀行なら「JNB PayB」アプリを、イオン銀行なら「イオン銀行PayB」アプリを使わなければいけなくなります。
▲公式サイトの表記によれば、iOSなら11〜13.3、Androidなら7.0〜10.0までをサポートするとのこと。ただし、iPadは対応環境に含まれない
2つ目は、金融機関によって利用可能な時間が異なることです。大抵の金融機関が24時間体制で使えるようになっていますが、「ただし、以下の時間を除く」とあるように、例外的に使えない時間帯が設定されています。
ちなみに、PayBアプリの仕様としては、クレジットカードの登録も可能ですが(ビリングシステム提供のアプリのみ)、請求書支払いでの対応状況をみると、ほとんど銀行口座支払いのみとなっているので、現時点では活用できる機会も少ないかもしれません。
■利用可能な請求書を確認しよう
2020年5月段階で利用可能な請求書は、公式サイトに記載されています。公共料金等、一般、地方公共団体(税金等)、提携収納代行の4つのカテゴリに分かれており、一般と地方公共団体の対応先までを含めると、本稿では紹介しきれない量になります。自身が利用している公共料金等の支払いに対応するかどうかは、公式サイトで確認してみてください。
対応会社のごく一部をピックアップすると、携帯電話会社ならNTTドコモやKDDI、電力会社なら関西電力や東京電力エナジーパートナー、ガス会社なら東京ガスやレモンガスなどの名前がありました。自治体によっては地方税や水道料金の支払いが可能な場合もあります。
なお、対応の請求書には、スマートフォン決済の欄に「PayB」が記載されていることでしょう。お手元に請求書・納付書がある場合は、こちらも確認してみてください。
▲PayBの対応表記がある請求書の例(東京都水道局の水道・下水道料金)
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スマートフォンを使った請求書支払いも、ここ数年で当たり前の存在になりました。管理さえキチンと行えるのであれば、支払い手段が多くて困ることはありません。興味があれば、使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。
>> [連載]〇〇Payの選び方
文/井上 晃
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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