自宅でもキャンプでもおしゃれに使える!ホーローの可能性を広げたovjectのマグとボウル

キャンプでよく使うものなのに、意外とおろそかになりがちなのがカップと食器。アウトドアで使うものだから割れない素材という前提はあるものの、ほかのキャンプ道具に比べて、比較的おしゃれなアイテムが少ない印象です。

既存のカップは、機能性の高い真空断熱構造だったり、軽量なチタン製だったりしますが、全体的に鈍色で沈みがち。逆に色が付いているものはプラスチック製で、テーブルコーディネイト的に合わないという弱点がありました。

そんな状況に何かいいものはないかなと探していたところで見つけたのが、創立63年目を迎える大阪の老舗・阪和ホーローが展開する“ovject”の「ほうろうフックマグ」(2750円)と「ほうろうボウル」(2750円〜6050円)です。

素材・機能性・デザイン性・サイズ展開・色合い・汎用性、どれをとっても秀逸。自宅でもキャンプでも使える、マグとボウルの魅力を紹介します。

■デザイン的にも機能的にも秀逸なマグ

「ほうろうマグ」を紹介するにあたり機能性は外せません。が、やはり最初に共感するという点では、その素材とデザイン性にあります。

そもそもホーローとは、金属製の本体にガラス質の釉薬を表面に焼き付けたもの。耐熱性、耐摩耗性、耐酸性がある優れた素材で、火にかけてもいいし、におい移りも少なく、金属臭も感じられません。カップとしてだけでなく、料理にも使えます。

そしてこの佇まい。シンプルな中に主張を感じられ、カップとしてだけでなく小物入れとしても存在感が際立ちます。約800℃前後で焼成された本体は、梨地のような質感で優しい手触り。柔らかな曲線で、両手で包み込みたくなります(真空断熱構造ではないため、熱い飲料は持てません)。

これまでもアウトドア用のホーロー製品はありましたが、なぜか濃紺かスカイブルーに点々模様のタイプが多く、モノトーンかつマットな製品はなかったため、ひと目で惹かれました。

■自宅からアウトドアへそのまま持ち出せる

ホーローは、乱雑に扱うと表面の釉薬がはがれ落ちることもありますが、基本的には金属製で割れないため、アウトドアシーンでも気軽に使えます。

このマグの機能面は、アウトドア使用時にこそメリットを享受できるはずです。

自宅で使っているものをそのまま持ち出せばいいので、アウトドア用マグを別に購入する必要はありません。

■スタッキングしてコンパクトに収納可能

自宅からそのままアウトドアに持ち出せるという点では、取っ手を外してスタッキングできることも大きなメリット。

アウトドア用のカップは、シェラカップ以外重ねて持ち運べるタイプがないため、運ぶ際にもコンパクトになります。

■自分のマグがひと目で分かる

なんといってもこのマグ最大の特徴は、取っ手が着脱可能なこと。取っ手には磁石が内蔵されていて、本体に近づけるとカチッという音とともに本体にくっつきます。それだけでなく、飲み口の折り返しの中に取っ手の一部を差し込むことで外れない仕様になっているのです。

取っ手のカラーはホワイト、グレー、ブラック、パープル、テラコッタの全5色。本体カラーがホワイト、グレー、ブラックの3色で、全15通りの組み合わせが可能。

カップと取っ手を好きなカラーで合わせられるので、家族のキャンプや大人数でのBBQでもマイカップがすぐに分かります。

■フタ付きでゴミや虫の侵入を防げる

アウトドアであると重宝するのがフタです。焚き火の際、薪が爆ぜて木屑が飛んできたり、急に雨が降ってきたり、甘い飲み物に虫が寄ってきたり、カップの中にはさまざまなものが入る危険性があります。

それらを防げる上に、カップが転倒しても中身が大量にこぼれません。

■火にかけての温め直しやちょっとした料理も可能

ホーローは直火がOKなので、スープや飲みもの温め直しも可能です。オーブンにも入れられるので自宅ではプリン、キャンプではマグ鍋など、ちょっとした料理に使うのもいいかもしれません(電子レンジやIHコンロには対応していないので要注意です)。

加熱直後に取っ手を付ければ、熱々のままで持ち運べます。

■卓上を爽やかに彩るシンプルなボウル

もう一つの「ほうろうボウル」は、その名の通りホーローでできたボウル。マグ同様、陶磁器のような柔らかくマットな質感で、美しい曲面の仕上がりです。

一般的なホーロー製品のように、フチに巻きがないことも特徴。なんと1つずつ職人がホーロー加工を施しているから、薄いフチのままで完成できるのだそう。

■サイズが多彩で使い方は自由自在

カラーはマグと同じ、マットホワイト、マットグレー、マットブラックに加え、マットライトブルーをラインナップ。

同色で揃えるのもいいですが、さまざまなカラーを組み合わせるのも楽しいものです。

12.5cm、18cm、24cm、30cmと、サイズ展開が豊富なのも特徴。さまざまな料理の器としてはもちろん、花器として、小物入れとしても使用できます。

カラーとサイズがそれぞれ4種類、計16種類のラインナップ。

アウトドアはもちろん、ホームパーティでも活躍。特に30cmの広口で浅いボウルはなかなか存在しないため、幅広いシーンで重宝します。

左が30cm、右が18cm、手前が12.5cm。12.5cmのボウルは、スープボウルとしてもちょうどいいサイズです。

■自宅やアウトドアでそのまま調理も可能

24cmのボウルは、調理鍋としてもちょうどいいサイズ。簡単な鍋を作ってもいいですし、レトルトのカレーがそのまま入るので、ソロキャンプにもぴったりかもしれません。

ボウルのいいところは、調理をしてそのまま器としても使えるところ。1個あれば、さまざまな用途に活用できます。

*  *  *

アウトドアはもちろん、日常使いにも重宝するホーロー製品。一度使うと、その風合いと使い勝手の良さに魅了されるはずです。

>>ovject

取材・文/澤村尚徳


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