電動アシスト自転車では、使用後にバッテリーを取り外して充電するというのは一般的だ。このシステムを電気自動車(EV)に持ってきたのが中国メーカーのNio。
同社は2018年から中国でEVバッテリー交換ステーションを展開しているが、このほどバッテリー交換50万回を達成したと発表した。
わずか3分で”フル充電“
EVが環境に優しいことはわかっているが、浸透を阻んでいる理由の1つがバッテリー充電の手間だ。現在展開されているメジャーな技術では、バッテリーの充電にかかる時間は給油に比べはるかに長い。すぐに使用したい、距離を走りたいというニーズに即対応できない部分がある。
それを解決しようとNioが独自展開しているのが、バッテリー交換システム。洗車マシーンのようなボックス状のステーションに車を持っていくと、フル充電されたバッテリーに替えてもらえるというもので、所要時間はわずか3分という。
これだと、ユーザーは充電作業を省くことができ、かつバッテリーの持ちを気にすることなく走行できる。
131ステーション整備
Nioは2018年に中国・深セン市に初のバッテリー交換ステーションを設置した。その後次第に数を増やし、今では中国国内58都市に131ステーションが整備されている。そしてこのほど上海市のステーションでバッテリー交換50万回を達成した。
NioのEVユーザー数が不明なため、バッテリー交換サービスの浸透状況を推し測るのは難しいが、少なくとも50万回という数字から実用性があることがうかがえる。
とはいえ、充電ステーションと同様、交換ステーションも多く設置しなければユーザーに利便性を提供することができず、単独での取り組みには限界がありそうだ。ただ、既存の充電ステーションと組み合わせての提供であればユーザーを引きつけるものとなる。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/127137
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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