タフツ大、健康状態がわかる生理活性インクを発表! Tシャツにプリントしてセンシング

TShirtSensor: A T-shirt is screen-printed with bio-active dyes responsive to pH, Credit: Silk Lab, Tufts University

着ているTシャツに、今の健康状態が示されたら便利だろう。タフツ大学の研究者は、汗などに含まれる化学物質に反応して色が変わるインクを開発した。

このインクは、Tシャツやフェイスマスク、靴なんかにもプリントできて、さまざまな生理活性物質を仕込むことができる。同技術を活用すれば、市販の衣類がそのままウェアラブルセンサーになりそうだ。

pHを測って肌の健康状態がチェックできる

SNF1: Exhibit in Athens during the Nostos Summer Festival, 2019, Credit: Silk Lab, Tufts University

研究者の開発したシルクベースのインクは、一般的な方法で衣類にプリントできて、ウェアラブルセンサーの大量生産を可能にする。

例えばインクには、pHを測るための物質を配合することができて、肌の健康状態がチェックできるだろう。

ほかにも、インクのベースとなるシルクタンパク質は、化学物質に反応する染料や酵素、抗体などさまざまな活性分子で修飾できるようだ。

アートとバイオエンジニアリングの融合が実現

DD4: Exhibit of the tapestry titled “Lachesis”, Credit: Andres Flajszer & Silk Lab, Tufts University

布だけでなく、木材やプラスチック、紙などにもプリントでき、高解像度のセンシングマップが作れる。

このマップを画像解析することで、色の反応を詳細に読み取って多くの情報が得られ、疫学モニタリングや大気の質の調査に利用できるという。

またタフツ大SilkLab.の研究者により、このインクをアート作品に用いる試みもなされていて、タペストリーにスプレーしたパターンが、インタラクティブに変化する。

生活に自然に溶け込み、広範に活用できそうな生理活性インクの普及に期待したい。

参照元:New smart fabrics with bioactive inks monitor body and environment by changing color/ Tufts Now


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