インドでのiPhone生産、インド軍と中国軍の武力衝突の影響から復旧

iphone se インド
 
インドでのiPhone生産について、6月に発生したインド軍と中国軍の武力衝突により、中国からの部品供給に悪影響が出ていました。幸いなことに、7月3日には部品供給が再開されたと大手メディアReutersが報道しています。

インドでのiPhone製造

Appleの委託製造業者のWistronやFoxconnが相次いでインドに進出しており、台湾企業のFoxconnは2019年からインドでのiPhone XRの生産を開始しています。
 
また、今年5月にはiPhone生産の最大20%が中国からインドに移される可能性が報道されていました。
 
iPhoneが中国生産からインド生産へシフトする理由には、米中貿易摩擦の激化や中国での人件費高騰、13億人の人口を抱えるインド市場へのアクセス等が推測されています。

インド軍と中国軍との武力衝突

Indian army
 
6月中旬、インドと中国の国境地帯、ヒマラヤ山脈のガルワン渓谷で両国軍が衝突しました。武力衝突の結果、インド軍兵士20名が死亡するなど、大きな被害が発生しています。インド軍と中国軍の衝突で死者が出たのは約40年ぶりとなっており、両国間の緊張が高まっています。
 
インド政府は報復の一環か、武力衝突後に中国製品の輸入を制限し、税関での審査を厳格化しています。その結果、中国からのiPhone部品の供給が途絶え、インドでのiPhone生産に悪影響が発生していました。また、TikTokなどの中国製アプリの利用を禁止する措置をとっています。
 
iPhone生産を行っている台湾企業のFoxconnは、7月3日に、中国からの部品供給が再開され、iPhone生産への制限の影響は無くなったとコメントしています。
 
中国からの部品供給が必要なインドでのiPhone生産は、今後も両国の政情に左右される可能性があり、Appleの計画どおりインドでの増産が進むのか、要注目です。
 
 
Source:Reuters via 9to5Mac
Photo:MacRumors
(seng)


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