株式会社CBTソリューションズと株式会社ユーザーローカルは、AIによるリモートテストシステム「Remoty AI+(リモティAIプラス)」のサービス開始を発表。コロナ禍の試験運営対策ソリューションとして2020年9月より販売開始される。
替え玉やカンニングの防止
同システムは、Webカメラ監視の元、試験を行い、その正当性をAIが判定するという製品。テスト業界を代表するCBTソリューションズのWebテストシステムとAI技術を多方面に展開しているユーザーローカル社による共同開発したもので、自宅や企業内などでWebテストシステムを導入したいというニーズに応えるためのものとなっている。
例えば、「替え玉防止機能」では、受験者が同一人物かをAIが判定。事前登録した人物が最後まで入れ替わりなく受験しているかをAIが検知したり、「カンニング検知」では、手の動作がおかしい等、不正行為と思われる行動をAIが検知する。
時間とコストの削減に効果的
従来の遠隔監視テストでは、全ての試験中の動画を確認するのに膨大な時間をかける必要があった。しかし、この部分をAIが判定することで大幅な作業時間短縮とコスト削減を可能にしている。また、AIが異常と判定した部分についての前後数秒の動画を確認できる機能により、AIだけでなく人間の目視と併せて確認する場合でも大幅に時間を短縮して試験監督を行うことができるという。
同サービスは、9月には販売を開始する予定だが、初年度は限定的に提供。来年度までには100団体以上に提供する計画が発表されている。
AIによる試験の監視システムは非常に注目を集めている分野で、各社さまざまなサービスを開発している。例えば、教育スタートアップのEduLabも受験者の目線の動きを追うアイトラッキングなどの技術を活用したAIによるオンライン試験監督システム「Check Point Z」を開発したことを6月に発表。大学や資格試験団体といったテスト実施団体との連携も検討中であるといい、今後も各社からAIを活用した様々な製品やサービスが発売されることが予想される。
- Original:https://techable.jp/archives/132452
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka
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