トランプ大統領とジョブズ夫人の戦争勃発?Twitterで攻撃

スティーブ・ジョブス ローレンス・ジョブズ
 
スティーブ・ジョブズ氏の夫人(現在は未亡人)としてのみならず、世界的に影響力のある実業家としても知られる、ローレン・パウエル・ジョブズ氏が、ドナルド・トランプ米大統領の再選に対して反対を表明しました。

「スティーブ・ジョブズは快く思わないだろうな」

今回ローレンス・パウエル・ジョブズ氏(以下ローレンス・ジョブズ氏)とドナルド・トランプ大統領の対立が表面化したのは、トランプ氏が米メディアThe Atlanticの所有者である彼女を批判したことに端を発します。
 
トランプ大統領は6日、ローレンス・ジョブズ氏が民主党の大統領候補であるジョー・バイデン氏に今年50万ドル(約5,500万円)を寄付したとするツイートを引用し「詐欺師(ゴールドバーグ)が運営する、フェイクニュースや憎悪を撒き散らす極左雑誌に、自分の妻が遺産をつぎ込んでいると知ったら、スティーブ・ジョブズは快く思わないだろうな。連絡を取って、どんな気分か教えてやれ!!!」と批判を浴びせました。
 


 
他でもない現役の大統領が国民に対し、ここまで口汚く罵りを浴びせることに驚きを禁じえませんが、故スティーブ・ジョブズ氏も草葉の陰で呆れ返っているに違いありません。

トランプ政権の投票妨害を問題視

しかし、トランプ大統領が攻撃する前から、ローレンス・ジョブズ氏は彼のことを嫌っていたようです。問題となったツイート以前に収録された彼女のインタビューでは、トランプ大統領が投票を妨害しようとしていることについて批判を投げかけていたことが分かりました。
 
The Informationのインタビューで、彼女は「投票は自分たちの声であり、我々の核心的な価値観の一つだ。投票を制限することで、我々は声を奪っているのだ」とし、「何が何でも投票させないよう、トランプ政権が模索しているのを我々は目の当たりにしてきた。投票を複雑化し困難にする目的で40以上の訴訟を複数の州に対して起こしていることも含めて」と、現政権を舌鋒鋭く非難しています。
 
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により、11月の大統領選では郵便投票が鍵となりますが、再選を狙うトランプ大統領の選挙陣営は「不正を助長する」として、郵便投票のための投票箱設置の禁止を求めています。ローレンス・ジョブズ氏に言わせれば、まさにそれこそが市民の声を奪う“不正”に他ならないというわけです。
 
このインタビューが明るみに出たことによって、トランプ大統領がどう反応するかが気になるところです。ただし、ローレンス・ジョブズ氏とは異なり、ティム・クック最高経営責任者(CEO)のことをトランプ大統領はかなり気に入っているようです。
 
 
Source:The Information,AppleInsider,Reuters
(kihachi)


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