マーケティング用メールの作成プロセスを効率化するスタートアップ、StensulがシリーズBラウンドで1600万ドル(約16億7600万円)調達した。
同社が2年前にシリーズAで700万ドル(約7億3000万円)調達した時、ファウンダーでCEOのNoah Dinkin(ノア・ディンキン)氏は、以前の彼のスタートアップであるFanBridgeからどのようにスピンアウトしたのかを私に話した。そして、メール配信に焦点を当てた製品が数多くある中、Stensulはメール作成プロセスに集中していると語った。
ディンキン氏は、先週シリーズBについて話した時にも同様の点を数多く指摘した。同氏によると、多くの会社がマーケティング用メールを作るのに2週間かかっている。Stensulを使うと、それがわずか2時間になり、マーケターは自分自身でメールを作ることができ、デベロッパーの助けを必要としなくなる。ブランドのガイドラインなどはすでに組み込まれており、幹部や他のチームからのフィードバックや承認を得るのも簡単だ。
ディンキン氏は、大規模なマーケティングクラウドには必ず「何らかのメール作成ツールが入っているけれど、そこに重点は置かれていません」とも指摘した。
「私が指摘しているのは、この会社の半数以上はエンジニアでありながら、彼らはメール作成の仕事だけをしているということです」。
最近、同社は従業員100人以上へと成長し、新規顧客にはCapital One、ASICS Digital、Greenshouse、Samsung、AppDynamics、Kroger、Clover Healthなどがいる。新機能として、ワークマネジメントプラットフォームのWorkfrontも統合した。
またディンキン氏は、他のマーケティングチャンネルがパンデミック下で停止あるいは縮小する中、メールはますます重要になり、この古くて時間のかかるプロセスはますます負担になっているという。
「メールはもっと必要です。別のバージョンであれ別のセグメントや言語であれ、要求は急速に高まっています」と彼は述べる。「チームのサイズは変わらないため、組織のリーダーたちはさらに社内に目を向けています。この数年、数十年彼らがやってきたことはもはや通用しないので、市場で競合力を持ち続けることができなくなっているのです」。
最新ラウンドをリードしたのはUSVPでCapital One Ventures、Peak State Venturesが新たに参加、他に既存投資家のJavelin Venture Partners、Uncork Capital、First Round Capital、Lowercase Capitalが参加した。個人投資家ではOktaの共同ファウンダーでCOOのFrederic Kerrest(フレデリック・ケレスト)氏、OktaのCMOであるRyan Carlson(ライアン・カールソン)氏、Marketo / Adobeの元幹部Aaron Bird(アーロン・バード)氏、Avid Larizadeh Duggan(アヴィド・ラリザデ・ダガン)氏、Gary SwartとTalendのCMOであるLauren Vaccarello(ローレン・ヴァッカレッロ)らが参加した。
調達した資金によって、Stensulはマーケティング、プロダクト、エンジニアリング、営業チームの拡大が可能になるとディンキン氏は述べている。
「私たちの発想の原点はこれです。メールを送る人はすべてメール作成プラットフォームを使うべきである」と彼はいう。「そして『メール送る人すべて』とは『世界中の会社すべて』と同じ意味です。私たちはこの数年それが加速しているのを見ているだけです」。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Stensul、Eメール、資金調達
画像クレジット:Stensul
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/11/03/2020-11-02-stensul-series-b/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Anthony Ha
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