ds Brand Research | wenaが切り拓くスマートウォッチの新時代 ③


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wenaが目指す本当に便利なスマートウォッチとは?

wenaは今年、第3世代へと進化し、成熟の域に達している。従来的な腕時計の価値を保ちつつ、最新の利便性を盛り込むことで、ハイブリッド型スマートウォッチの市場を開拓する狙いと、今後の展望を開発のキーマンに聞く。

インタビュー ソニーStartup Acceleration部門wena事業室統括課長對馬 哲平さん

“便利だけど不自由”な現状をバンド型デバイスで解消

wenaが初めて世に出たのは、2015年のこと。ソニーの運営するクラウドファンディング「First Flight」にプロジェクトが立ち上げられ、当初目標額の1000万円を大きく上回る1億円以上の支援を集めて商品化に至った。翌年からは一般販売も始まり、機能進化やラインナップの充実を重ねて、今年、第3世代モデルとなるwena 3がリリースされた。

2016 第1世代 Felicaを内蔵し、電子マネーでの決済に使えるほか、振動とLEDによる通知や歩数などの活動ログ記録機能を搭載していた

2017 第2世代 バンド部に着信や通知アプリ名を表示する有機ELディスプレイを搭載。レザータイプやGPS内蔵のスポーツモデルなども登場した。

2020 第3世代 タッチパネルディスプレイを採用し、直接操作が可能に。SuicaやAlexaに対応し、同じ機能を3種のバンドで使えるようになった。

そもそもなぜソニーが腕時計に関するデバイスを開発することになったのか? そこにはwena事業を立ち上げた對馬哲平さんが、既存の腕時計に抱いていた率直な思いが込められていた。

「昔からガジェットが好きでスマートウォッチやスマートバンドを購入して使う一方で、お気に入りの腕時計も持っていました。普段からこれらすべてを愛用するとなると、複数を身に着ける必要があり、見た目に違和感があります。かといってすべてをカバーする機能やデザインを備えた時計もない。そこでもっと自然な形で電子デバイスを身に着ける世界を作りたいと考えたのがwena開発のきっかけです」

既存の腕時計を多機能化すべく、考案したのがバンド型デバイスという形状。このアイデアは先述のクラウドファンディングの支援額でもわかるとおり、多くの人に支持されることとなった。こうした後押しを受け、初代モデル、第2世代モデルとリリースが続いていったわけだが、同時に既存のスマートウォッチに関する課題も見えてきた。

「例えば、毎日充電する必要があったり、デザインの幅が意外と狭かったりします。特にアナログ表示を備えたハイブリッド型は選択肢が少なく、機能も乏しいものが大半。こうした便利さはあるのだけど、不自由な部分も多いという課題を、wenaで解消したいという思いがより強くなったのです」

第2世代ではレザータイプやスポーツ向けモデルなどバリエーションを増やしたが、それぞれ機能が少しずつ異なっていた。これを1モデルに集約し、機能面で制約されることなく好きな時計と組み合わせられるようにしたことも、wena 3の進化ポイントである。

「wena 3の仕様はスマートウォッチの基本機能が全部入りと言えるもの。従来はコマ部分にも内蔵していた機能をモジュール部分に集約することで、素材が異なる3種類のバンドを用意できました。SuicaやAlexaなどへの対応で、利用シーンも広げています」

wenaのサイトでは、ユーザーが実際に所有しているお気に入りの腕時計にwenaを装着した写真などを掲載。さまざまな時計との組み合わせが見られ、自由に楽しんでいる様子がうかがえる。

モジュール部分に機能集約できたことは、バンド型デバイスの世界を広げる可能性も生み出した。wena 3ではセイコーやシチズンとのコラボモデルをリリース。時計市場全体の中でも存在感が増しつつある。

「やはり腕時計は自己表現のアイテムでもあり、好きなデザインを身に着けたいという人は多いはず。wenaはそうしたニーズに応えられるデバイスです。時計メーカーとの協業も含め、便利な機能をより自由に使える世界を広げていきたいと考えています」

Mission 1 身に着ける喜びと高揚感を持たせる

便利さと引き換えに好きなデザインを諦めることなく、身に着けたい腕時計を選べるところがwenaの魅力。多彩な機能をバンドのモジュール部分に集約し、外装の仕上げも追求することで、組み合わせる腕時計のデザインを損わず、心地よく着用できる。

Mission 2 最新のテクノロジーと利便性を搭載する

Felicaやセンサー類、Bluetoothモジュール、有機ELディスプレイ、基盤、回路など、多くのパーツをバンドの幅に収め、現代のスマートウォッチのニーズに対応する多機能性を実現。通知から決済、活動ログの記録、外部機器操作まで、幅広い用途に利用できる。

wena 3では心拍センサーをモジュール外部に搭載することで、全体のサイズダウンと精度の高い計測を両立させている。

Mission 3 柔軟なコラボで新たな可能性を広げる

機能をモジュール部分に集約したことで、デザインの自由度がアップ。コラボモデルが作りやすくなった。時計メーカーへのモジュール供給も予定しており、来年1月にはヘッド部でも操作できるセイコーウォッチ「wiredwena」が登場する

来年夏頃にはシチズンのIoTプラットフォーム対応モデル「Riiiver」にwena 3が対応する予定。幅広い機器との連携が期待される。


text by 高橋 智 photo by 江藤義典


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