NASAは、フロリダにあるケネディ宇宙センターの新しい発射施設であるLaunch Complex 48(LC-48)の建設を完了した。この発射施設はSpaceX(スペースX)、SLS(スペース・ローンチ・システム)、ULAの打ち上げを実施しているLC-39A、B、またはSLC-41よりも小型のロケットで利用できる。また複数の事業者が利用できるように設計されており、恒久的な構造物がないため、使用する事業者に応じて柔軟な構成が可能だ。
KSCでシニアプロジェクトマネージャーを務めるKeith Britton(キース・ブリットン)氏がNASASpaceflight.comに語ったところによると、LC-48の目的は「非常に早いサイクルかつ低コストでの新しい打上げシステムへのニーズを満たす」ことにあるという。これは現在終了しているDARPAのコンペティションを想定し、小型ロケットを設計したAstraなどの企業によって開発およびテストされているモデルのいくつかと、非常によく似ている。
Virgin Orbit(ヴァージン・オービット)のような企業は、特殊な打ち上げ施設を不要とすることで、応答性と可搬性のある打ち上げ能力を実現することを目指しているが、垂直離陸の必要性を回避するという観点では、小規模な打ち上げのスタートアップとしては少数派だ。Astra、Firefly、Orbexそして新たに復活したVector Launchを含む多くの企業は、柔軟性と移動性を追加し現場で必要とされる人とインフラをスケールダウンできる小型ロケットに焦点を当てている。
LC-48では、まだ実際の打ち上げは予約されてない。NASAは多くの企業と協議中で、正式な顧客は獲得していない。しかし早ければ2021年には、新しい打ち上げ施設からいくつかのミッションが行われる可能性があると予想している。
カテゴリー:宇宙
タグ:NASA
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/12/23/2020-12-22-nasa-opens-new-launchpad-at-kennedy-space-center-meant-to-serve-multiple-commercial-launch-customers/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Darrell Etherington
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