スポーツカーから人気SUVまで!2021年登場と噂の注目ニューカー 5選

【2020年注目ジャンル総まとめ】

新型コロナに振り回された2020年。ロックダウンにより工場が稼働できなくなったり部品が供給できなくて生産がストップしたり、将来を不安視してユーザーの買い控えが発生したりするなど、クルマ業界も大打撃を受けました。

一方でロックダウン解除後は公共交通機関の利用を避けたいという人がクルマを買ったり、コロナ禍でレアなクルマが中古車市場に出てくるなど、これまで見られなかった動きもありました。

またロックダウン中にフルモデルチェンジ予定だったモデルの中には、フルモデルチェンジを延期するものもありました。

自動車メーカーは市場動向を読み、サプライヤーなどともさまざまな調整を行いながらフルモデルチェンジの時期を決定します。中にはギリギリまで発売日が決まらないケースもあるほど。

それでも、この時期になると来年はどんなクルマが出てくるか気になるもの。2021年の登場が噂されるモデルの中でも、とくに注目度が高い5モデルを紹介します。

1. スバル BRZ…排気量がアップするとともにコーナリング性能が向上

▲アメリカ仕様

2020年11月にアメリカでワールドプレミアとなった次期BRZ。現行型はすでにオーダーストップとなっていて、2021年には日本でもフルモデルチェンジするのは間違いありません。

搭載エンジンは2L水平対向4気筒から新型2.4L水平対向に変更。最高出力の開発目標値は228ps。

▲アメリカ仕様

ボディはスバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを取り入れるとともに、インナーフレーム構造や構造用接着剤を採用。初代よりもねじり剛性を約50%、フロント横曲げ剛性を約60%も向上。

さらにルーフやフード、フロントフェンダーにアルミを採用し、排気量アップによるエンジンの重量増や安全性を高めるために重くなった分をカバー。これらからハンドリング性能が大幅に高くなっていることが推察されます。

▲アメリカ仕様

インパネのメーターは液晶タイプに変更されるとともに、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しています。

▲アメリカ仕様

BRZがフルモデルチェンジするということは、共同開発モデルとなるトヨタ86もフルモデルチェンジします。そして人気スポーツモデルがフルモデルチェンジで初代の中古車が市場に多く流通するようになり、相場が下落するのは間違いないでしょう。すでにスポーツカーファンは、その時を待ち構えています!

 

2. 日産フェアレディZ…初代のイメージを現代に昇華

2020年5月に行われた決算発表で、「今後18カ月で12モデル投入する」ことを発表した日産。その後、9月には次期フェアレディZのプロトタイプが公開されました。フェアレディZは登場予定の12モデルに入っているため、2021年中にフルモデルチェンジするのは間違いありません。

現行型となるZ34型が登場したのは2008年ですから、実に12年以上にわたり生産されたことになります。熟成されたスポーツモデルもいいですが、新型を楽しみにしている人も多いはず。

初代フェアレディZ(Z30型)のシルエットやモチーフを取り入れながらも、新しい日産らしい洗練された雰囲気を前面に押し出すデザインは、往年のファンはもちろん若いユーザーにも刺さるはず。中でもヘッドライト内にある240Zをモチーフにした2つの半円デザインのシグネチャーライトは見る人に強烈な印象を与えます。

排気量はまだ不明ですが、搭載エンジンはV6ツインターボであることを好評。トランスミッションは6MTに。プロトタイプの完成度からも、新型はほぼこのままのスタイルでデビューしてくるはずです。

 

3. 三菱アウトランダー…2021年にガソリンモデルが登場。PHEVは2021年に

2020年秋に現行モデルの生産を終了し在庫のみの販売としていたアウトランダー。そして三菱は2020年末に「2121年2月に新型アウトランダーを発表する」と予告しました。

本稿執筆時点で公開されているのはこの写真のみ。まだ詳細は見えてきませんが、三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドが新型アウトランダーでも採用されていることがわかります。

三菱は2020年7月に発表した中期経営計画「Small but Beautiful」内で、まず2020年に次期アウトランダーを発表。アウトランダーPHEVは2022年に登場させることを公表しています。そのため、アウトランダーPHEVは現行型を継続販売する形になるのは間違いありません。新型のPHEVが欲しい人はもうしばらく我慢。

2021年初頭に新型アウトランダーの発表日を公表するとしているので、このタイミングで内外装の全貌も見えてくるはずです。

 

4. トヨタ ランドクルーザー…世界が待ち望むジャパニーズSUVがフルモデルチェンジか!?

現行型ランドクルーザー200系がデビューしたのは2007年。ランドクルーザー60が登場した1980年以降、ステーションワゴン系は9年サイクルでフルモデルチェンジを行ってきました。しかし200系はもう13年間フルモデルチェンジを行っていません。そのため数年前からフルモデルチェンジの噂が絶えません。

▲現行型ランドクルーザー200

現行型が最後にマイナーチェンジを行ったのは、Toyota Safety Sense P(現在の名称はToyota Safety Sense)が搭載された2015年8月と5年以上前。2021年にはいよいよ新型の300系がデビューするという話が盛り上がっています。

ランドクルーザーと言えば強固なラダーフレーム構造が欠かせませんが、新型はTNGAの思想を取り入れたラダーフレームが採用されると言われています。これにより、安全装備もトヨタの最新バージョンが搭載されるはず。

搭載エンジンは現行型の4.6L V8からダウンサイジングされる模様。インテリアは歴代のワゴン系に習い、おそらく2列シートと3列シートが用意されるでしょう。

 

5. ホンダ ZR-V…打倒ライズ!を掲げるスモールSUVが登場!?

日本では現在、スモールSUVが盛り上がっているのはご承知のとおり。SUVが盛り上がり始めた頃はホンダ ヴェゼルやトヨタ C-HRなどがヒットしていましたが、現在はさらに小さいトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーが売れています。日産は対抗馬として2020年にe-POWER搭載のキックスを発売。しかし、ホンダにはライズの対抗馬となるモデルがありません。

▲WR-V

実は海外に目を向けるとホンダは2017年からブラジルやインドでWR-Vというモデルを投入しています。

全長3999×全幅1734×全高161mmというほぼ5ナンバーサイズのSUVですが、ホンダはライズ/ロッキーの対抗馬としてWR-Vではなく、ZR-Vというニューモデルを投入するという噂が2020年に流れ、スクープ画像も出回っています。

ZR-Vは5ナンバーサイズで、ライズ同様に1L3気筒エンジンが搭載される見込み。価格もライズ同様に100万円台から手に入るようになるはず。

詳細情報はまだ出ておらず、「発売されたらいいな」という願望が入ったセレクトになりますが、本当に発売されたらライズ/ロッキーの強力なライバルとなりそうです。

 

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<文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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