Appleの自動車技術開発に関しさまざまな噂が飛び交っており、一部では「利益率の低い自動車産業にAppleが参入するとは思えない」との意見もあります。
しかしApple関連情報に詳しいMorgan Stanleyのアナリスト、ケイティ・ヒューバティ氏はApple Car事業について「自動車市場の2%を獲得できれば、iPhoneと同等の売上が得られる」との新たな見方を明らかにしました。
巨額な開発予算を持つAppleは新分野に挑戦可能
「年間200億ドル(約2兆円)という巨額な研究開発予算を持つAppleには、新たな分野に挑戦する余力が十分にある」とヒューバティー氏は投資家向けメモに記しています。
Appleにはインストールベースで約10億台のiPhoneというユーザーベースがあり、最新報告によれば年率約9%で成長している。つまりAppleユーザーがiPhone、AirPods、Apple Watch、MacといったApple製品を複数購入すれば、チャーンレート(顧客離脱率)ほぼゼロとなる。これは車のような新分野への参入に直接関わることだ。
自動車市場の2%獲得で十分
ヒューバティ氏は、Appleは他社との提携といった横のつながりよりも、自動車業界を縦に統合すると考えているようです。つまり自社のOSの強みと、プロセッサ、バッテリー、カメラ、ディスプレイなどの独自技術を組み合わせ、自動車市場で十分に成功できるというのが同氏の見方です。
また同氏は、AppleがApple Carで自動車市場の2%を獲得できれば、現在のiPhone売上高に匹敵する売上高を上げることができる、とも記しています。ちなみにAppleの2020年7月〜9月期におけるiPhone売上高は約260億ドル(約2兆7,000億円)でした。
Source:Seeking Alpha via Wccftech
Photo:Autoevolution
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-338898/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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