昨年12月からAirPods Maxの分解に取り組んでいたiFixitが分解作業を完了、最終報告書を公開しました。その報告書から、AirPods Maxのヘッドバンドはユーザーが取り外すことが可能であることなど、興味深いことがわかりました。
12月に分解途中の画像が公開
iFixitは12月に、分解途中のAirPods Maxの画像を公開、途中経過を報告しています。その報告から、同製品には40ミリ口径のダイナミックドライバ、マグネットで簡単に取り外しができるイヤークッション、8つのノイズキャンセリングマイク、2つの「H1」チップが搭載されていることが判明しています。
ヘッドバンドは簡単に取り外し可能
興味深いのは、SIMカードを取り外すためのツールまたは紙クリップを使えば、AirPods Maxのヘッドバンド部分が簡単に取り外せることです。
この事実はAppleが、ヘッドバンドを交換することを前提として、AirPods Maxを設計したためではないか、と米メディア9to5Macは指摘しています。
iOS14.4にもヒント
また9to5MacはiOSデバイスが、AirPods Maxの「ヘッドバンドの型」を識別できるという事実を発見しています。これはユーザーインターフェースにAirPods Maxを正しく表示するのが目的と考えられていますが、将来的に交換可能なヘッドバンドが登場することを示唆しているとも考えられます。
また同メディアによれば、iOS14.4ベータ2には、ヘッドバンドの型の識別子も見つかっています。
現時点で交換用の別売品が発表されているのはイヤークッションのみですが、いずれは交換用ヘッドバンドも発売されるかも知れません。
複雑かつ精密な電気機械式ヒンジ
iFixitによると、Appleが用いている電気機械式ヒンジは非常に複雑かつ精密で、AirPods Maxの値段が高いのも納得できてしまうほどの作りなのだそうです。
このヒンジはヘッドバンドを確実につなぐと同時に、ユーザーが着用したときに快適さを提供し、かつバッテリーから電力を安定して送れるように設計されている、とiFixitは記しています。
ソニーおよびBoseと比較
また最後にiFixitは、AirPods Maxと競合するソニーとBoseのヘッドホンを分解して比較、以下のようにコメントしています。
「AirPods Maxはヘッドホンというよりも機械式腕時計のようだ」
「競合他社の製品をいくつか分解してみると、なぜ550ドルという値段なのかが理解できるようになった。ソニーとBose(のヘッドホン)は確かに安い。しかし分解してAirPods Maxに注ぎ込まれた過剰なほどの職人技と比べたら、これらの競合製品がまるでおもちゃのように見えてしまう」
そしてiFixitが分解後に必ず評価する修理しやすさのスコアは10点満点中6点で「初めてスコアがゼロでないAirPods製品が登場してうれしい」と述べています。
Source:iFixit via 9to5Mac
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-342196/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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