【世界の永久定番 腕時計雑学図鑑⑧】
時計の世界で誰もが「傑作」「定番」と認める腕時計には、特別な技術、人を感動させる歴史、 特別な物語があります。2021年の幕開けに、歴史や技術を継承・発展させて生まれた「現代の永久定番」腕時計と、思わず人に話したくなるその腕時計の物語をお届けします。
とてつもなく高価なものから手が届くものまで、どの時計のエピソードもモノ好き、時計好き、蘊蓄(うんちく)好きの男性なら楽しんで頂けるはず。素晴らしい18本の「時計の物語」をお楽しみください。
今回は、シチズン「The CITIZEN Caliber 0100 ステンレスモデル」を紹介します。
■独自の先進技術を活かした時計を作るシチズン
シチズンは、世界初のアナログ式光発電時計「クリストロン ソーラーセル」(1976年)や、世界初の多受信型電波時計(1993年)など、他社の追随を許さない、独自の先進技術を活かした時計作りを続けている。そして「ザ・シチズン」はその最高峰に位置する実用時計だ。
その中でも頂点に位置するのが、2019年に発売され、年差(1年間の精度誤差)わずか±1秒という自律型の腕時計としては世界No.1の超高精度(2020年9月当時)を誇る「キャリバー0100」モデル。クォーツ式ムーブメントの心臓部・水晶振動子に一般的な音叉型とは違う「ATカット型」という特別なものを採用。さらに、1秒1秒と刻む時間をより正確に表示するために、LIGA工法という超精密加工技術で作ったパーツや特別な形状の歯車も採用した。
「The CITIZEN Caliber 0100 ステンレスモデル」はその最新で、初のステンレススチールモデル。正確な一秒をシンプルに美しく表示してくれる。
▼特殊な水晶振動子
クォーツ式ムーブメントの要は水晶振動子。普通は音叉型だが、このモデルではその256倍も高い振動数を持ち、温度や重力の影響を受けにくい「ATカット型」と呼ばれる腕時計では特殊なタイプを採用。これが年差±1秒の秘密だ。
■誕生から1年。ついに登場した待望のレギュラーモデル!
シチズン
「The CITIZEN Caliber 0100 ステンレスモデル」(77万円)
2019年3月、スイスのバーゼルフェアで発表され、年差±1秒という驚異的な精度で世界を驚かせた「ザ・シチズンキャリバー0100」。このモデルでは今まですべて限定だったが、初のレギュラーモデルとして登場。ケース径39mm、エコ・ドライブ(光発電・超高精度クォーツ)、SSケース&ブレスレット、10年間品質保証付き。
▲超高精度を実現するために、歯車の製造に半導体と同じ製造技術を採用。また、特殊なバネ形状の歯車で「遊び」を抑える工夫も
※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています
<企画・執筆・編集/渋谷ヤスヒト>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/348929/
- Source:&GP
- Author:&GP
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