株式会社バイオームが提供するいきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」の投稿数が100万投稿に到達。これを記念して、2021年4月1日~5月31日にユーザー参加型のイベント「バイオ―マーランド」を実施する。
ユーザーがクエストを作る!
「Biome」は、いきものをスマートフォンで撮影すると、名前判定AIによっていきものの名前がわかるというアプリ。国内のほぼ全種(約9万種)の動植物を収録し、撮影場所・時期・形状などからいきものを判定するという仕組みだ。
撮影したいきものは自分だけの図鑑としてコレクションしたり、アプリ内に投稿したりできる。また、マップ・SNS・クエストなどの機能を備え、「いきものを見つける」という体験をより楽しく身近なものにしてくれるという。
そんな「Biome」の投稿数が100万に到達し、記念イベント「バイオ―マーランド」の開催が決まった。同イベントは、クエスト機能を活用し、テーマに沿って選別された対象のいきものを見つけ、写真を撮影・投稿することで課題の達成を目指すというものだ。
イベントは4月1日から開始されるが、その前にユーザーからのクエスト(テーマ)を募集している。「自分だったらこんなクエストに挑戦したい。」「みんなにこの生物の魅力を伝えたい。」など自由な発想でクエストを依頼することができるようだ。アイデアは2月20日まで募集し、3月1日の選考結果発表で約20個に絞られるとのこと。
ちなみに、採用されるには、分かりやすいタイトルや特徴的なタイトル、イベント期間中に見つかりやすいいきものを対象とするなどさまざまなポイントがある。詳しくは専用Webサイトで。
「Biome」の歩み
同社は、2019年4月に「Biome」を正式リリース。以降、ユーザーには「いきもの探し」の楽しみを、保護団体や研究機関などには必要に応じた投稿データを提供し、生物多様性保全の基盤情報としての役割も果たしてきた。
「JR東日本スタートアッププログラム2019」では、「AI動植物判定ゲームアプリによる生物多様性の調査と流動促進の実現」を提案し「審査員特別賞」を受賞。2020年3月~5月に、JR東日本・JR西日本・JR九州エリアにて同アプリを活用し、生物多様性の調査と地域資源の再発見を目指す実証実験「バイオームランド」を実施した。
また、2020年7月には大阪府立環境農林水産総合研究所と共同で大規模調査コンテンツ「在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?」を配信。その後、同研究所が構築する「おおさか生物多様性リンク」へ参加し連携を強めてきた。
さらに、環境省とともに2020年11月~2021年1月31日の期間で「気候変動いきもの大調査(冬編)」を実施中。全25個のクエストを用意し、ユーザーが集めたデータと過去のデータを比較して地球温暖化の影響を調査しているところだ。なお、分析の結果発表は3月末頃の予定。
このような取り組みを経て「Biome」は100万投稿到達を果たした。しかし、「Biome」の目指すところは世界にあるようで……。そのあたりのことは、以前Techable(テッカブル)で公開した同社代表の藤木庄五郎氏のインタビューを読んでみてほしい。
- Original:https://techable.jp/archives/147004
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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