TikTokがインドで禁止されたことを受けて、運営するByteDanceが同国から撤退する方針を固めていたことが分かりました。
「インドに戻ってこれるかは不明」
執筆時点(2021年1月27日)でByteDanceは公式にインドからの撤退を発表していませんが、Reutersが独自に入手した内部関係者向けのメモによると、インド国内のチーム2,000名以上が解雇される見通しだそうです。
インド政府は2020年6月、中国製アプリが安全保障や公共秩序を脅かしているとして、TikTokやPUBGを含む50以上のアプリを国内でブロックしました。TikTokの利用者は国内で2億人以上いたとされ、ユーザー数では世界最大でした。禁止される前の2019年には、同国で10億ドル(約1,030億円)を投資する案も発表されていました。
そのためTikTokはインドでの復活を模索してきたようですが、禁止措置が採られてから半年以上が経過し、改めてインド政府は使用再開が認められない旨を通達したそうです。これを受け、ByteDanceは27日、内部関係者向けのメモで国内チームを一旦解散することを明らかにしました。
メモには「最初のうち我々はこの状況がすぐに打開できるだろうと信じていたが……そうはならないことに気づいた」と書かれ、「アプリが運営不能な間は、誠意を持ってスタッフを維持できない……インドに戻って来れるかどうかは分からない」と悲観的な内容が記されています。
先日もイタリアでブロックされたばかり
インド以外でも、TikTokを取り巻く環境は決して良好ではありません。
米国ではトランプ政権下でTikTokの米企業への売却が指示され、App StoreやGoogle Playからの撤退を何度も要求されたほか(いずれも裁判所が保留)、イタリアでも14歳少女の死亡事故を受けて一部ユーザーの利用が禁止されています。
Source:Reuters via GSMArena,TechCrunch
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-343802/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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