新潟県にて、AIを活用して路面の状態と視野の具合を判定する実証実験を実施

株式会社Spectee(スペクティ)は、一般財団法人 日本気象協会および株式会社エヌ・シィ・ティ(NCT)とともに、新潟県長岡市にてAIで道路の「路面状態」と「階級別視程」をリアルタイムに判別する実証実験を実施する。

なお、ここで言う「路面状態」とは、天候などにより変化する道路の乾燥・湿潤・シャーベット・凍結・積雪という状態のこと。また、「段階別視程」とは、水平方向における見通せる距離「視程」を50m未満・100m未満・200m未満・300m未満・300m以上と分けたものだ。

カメラ画像から判定

これまで、道路の路面状態などを把握するには計測機器を設置する必要があるうえ、機器を設置した地点の情報しか得られないという課題があった。

そんななか、スペクティと日本気象協会はカメラ映像に着目。2019年より、AIを活用した冬季の各種防災情報の取得とリアルタイム提供サービスの共同開発に取り組んでいる。この技術をもとに開発されたのが「路面状態判別技術」と「視程判別技術」だ。

今回は、これらの技術を新潟県内でNCTが保有する道路情報カメラに搭載し、AIの利活用検討と精度検証を目的とした実証実験を実施する。

MaaSへの応用にも期待

スペクティと日本気象協会は、福井県内でもAIによる「路面状態判別技術」の実証実験を実施中(2020年12月~2021年8月)。両者は今後、詳細な路面状態をAIでリアルタイムに把握できる技術を確立し、全国の道路管理者や自治体などに提供していく構えだ。

また、スペクティ代表取締役の村上建治郎氏は「カメラを使ったAIによる路面状態の自動判定は、道路の安全管理に必要な網羅的なデータを取得するのに役立つとともに、自動運転などのMaaS技術への応用が期待されます。」とコメントしている。

スペクティといえば「Spectee Pro」が思い浮かぶ。これは、ビッグデータ解析により契約企業のニーズにマッチした災害・事故などのリスク情報を配信するサービスで、400以上の企業や自治体で活用されている。

「危機を可視化する」をスローガンに、企業などの危機管理から道路や災害に関するものまで幅広く展開中の同社の今後に注目したい。

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