順天堂大学は2月25日、コンタクトレンズ装用中の眼の不快感などを記録し、ビッグデータを収集して研究に活用するためのiOSアプリ「コンタクトダイアリー ~ CL Diary ~」を公開しました。
コンタクトレンズ装用者の半数が感じる不快感を分析
順天堂大学が公開した「コンタクトダイアリー ~ CL Diary ~」は、毎日のコンタクトレンズ装用時間を記録し、眼の状態を記録・測定したビッグデータをプライバシーを保護した状態で収集し、コンタクトレンズ装用時の不快感の原因分析に活用するためのアプリです。
順天堂大学によると、日本には人口の約1割強にあたる1,600万人のコンタクトレンズ装用者がいると推定されますが、約半数はコンタクトレンズ装用中に眼の不快感を感じ、日常生活の質を低下させ、コンタクトレンズ装用を中止する原因になっているそうです。
眼の状態を記録、通知、可視化
「コンタクトダイアリー」は、以下3つの主な機能で構成されています。
- コンタクトレンズの使用状況と症状の記録(ダイアリー機能) :
- アプリを通じてコンタクトレンズの適正使用を啓発(アラート機能):
コンタクトレンズの装用時間、交換までの日数、眼科受診予定日を表示し、装用状況を把握できるほか、適正装用時間を超過した場合や交換期間を過ぎた場合にアラートが表示されます。 - コンタクトレンズ装用による症状の可視化(ポイント機能):
眼の症状を写真判定し、ドライアイやアレルギー性結膜炎に関する質問紙票により、「うるおいポイント」「キレイ眼ポイント」で点数化し、眼の状態を可視化します。
毎日のコンタクトレンズ使用時間記録、ドライアイや花粉症症状についてのアンケート、瞬き時間、眼の赤み度測定から、眼の症状を計測します。記録した時間や症状はカレンダーから確認できます。
ResearchKit活用のアプリを複数公開
順天堂大学は、ユーザーのプライバシーを保護しながら、iPhoneやApple Watchで収集したデータを研究に役立てるResearchKitのフレームワークを活用したiOSアプリを、2016年2月以降、複数公開しています。
これまでに、眼を撮影して花粉症のレベルを計測できるアプリ、性感染症のセルフチェックアプリ、慢性疼痛のセルフケアアプリなどが公開されています。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
Source:順天堂大学 プレスリリース, アプリ紹介
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-349670/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...