ソースネクスト株式会社は、2021年夏にAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」の無料大型アップデートを行い、画期的な2つの新機能を追加すると発表しました。ただし、初代モデルはアップデートの対象外です。
2つの新機能
まず、7月に提供予定の「グループ翻訳」。この機能は、複数の「ポケトーク」をつないで多言語でのグループトークができるというものです。グループを作成して「ポケトーク」に話しかけるだけで、グループ参加者にその人が設定している言語でメッセージが届きます。なお、1グループにつなげることができる「ポケトーク」は最大100台。通信は「ポケトーク」に内蔵するSIMで行うため、グローバル通信対応国・地域(世界130カ国以上)であればどこにいても「グループ翻訳」で会話が可能です。
次に、8月に提供予定のポケトーク専用のPCソフト「ポケトーク字幕」。このソフトをインストールしたPCのWebカメラに「ポケトーク字幕」のカメラを設定することで、「ポケトーク」に話しかけた言葉が音声認識・翻訳され、ブラウザ表示サーバー経由でPC画面上にユーザーの自国語で字幕表示されます。
同機能は、Zoom、Skype、Microsoft Teams、Google Meet、LINE、Slack など多くのリモート会議サービスに対応予定とのことです。
「ポケトーク」の実力
「ポケトーク」は、61言語を音声・テキストに、21言語をテキストのみに翻訳し、相手の言葉がわからない人でも自国語のまま対話することが可能となるサービス。
これまで、「初代」「ポケトーク W」「ポケトーク S」「ポケトーク S Plus」を展開し、累計出荷台数は80万台を突破しています。中でも最新モデルの「ポケトーク S」「ポケトーク S Plus」には、撮影した文字を翻訳できるカメラ翻訳機能(55言語対応)や会話レッスンなど多彩な機能を搭載するなど、幅広いコミュニケーションシーンで活用されてきました。
同社のHPには、「どこまでできる? ポケトーク・徹底検証! 」と題したコンテンツが公開されており、「ポケトーク」のユースケースや精度などを見ることが可能です。例えば、会話や比喩表現、風景描写などが多い文学作品での検証では、文脈に沿って主語の訳を変えたり、『吾輩は猫である』の英訳版作品『I Am a Cat』の冒頭「I am a cat」をきちんと「吾輩は猫である」と訳していたりとかなり高精度なことがわかります。他にも、「東大入試」や「医療用語」、「関西弁」などの検証もあるので興味のある方は見てみてはどうでしょうか。
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(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/156665
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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