総務省、2021年3月末の携帯契約数を発表。5G契約数が1,000万件超える

総務省
 
総務省は6月18日、令和2年度第4四半期(3月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアを公表しました。5Gの契約数が1,419万件と増えたほか、MVNOも契約数を伸ばしています。

5G契約数は1,419万件で携帯契約数の9.2%に

総務省が公表した、2021年3月末時点の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、携帯電話の契約数は1億9,433万件で、前年同期比5.2%のプラスでした。
 
このうち、LTE契約数が1億5,437万件で前年同期比1.1%増加、5G契約数は1,419万件で、2020年12月末時点の545万件から874万件増加し、約2.6倍と増加を続けています。
 
5G契約数が携帯電話契約数に占める割合は約9.2%で、1割に近づいています。なお、5G契約数には4Gと5Gのどちらも使える契約を含みます。
 
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」(令和2年度第4四半期(3月末))
 

楽天モバイルのシェアが初の1%超え

移動系通信(携帯電話、PHS、WiMAXなどのBWAを合算)の契約数シェア(グループ別)は以下のとおりです。大手キャリア3社のシェアは合計85.1%と、前回(2020年12月末)の85.2%とほぼ同じでした。
 
楽天モバイルのシェアは1.5%で、初めて1%を超えています。
 

  • NTTドコモ:36.9%(前年同期比0.4ポイント減、MVNOへの提供を含めると42.3%)
  • KDDI:27.1%(前年同期比0.3ポイント減、MVNOへの提供を含めると30.9%)
  • ソフトバンク:21.1%(前年同期比0.7ポイント減、MVNOへの提供を含めると25.2%)
  • 楽天モバイル:1.5%(前期比0.6ポイント増)
  • MVNO:13.4%(前年同期比0.1ポイント増)

 
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」(令和2年度第4四半期(3月末))
 

MVNOのシェア、IIJが首位を維持

MVNOの契約数は2,612万件で、前年同期比5.6%の伸びとなりました。
 
契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,568万(前年同期比0.3%増)、通信モジュールが745万(前年同期比9.1%増)と、プラス成長が続いています。
 
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」(令和2年度第4四半期(3月末))
 
SIMカード型サービスの契約数シェアは以下のとおりです。インターネットイニシアティブ(IIJ)が前期と同じく首位、NTTコミュニケーションズが3位から2位に順位を上げています。MNOとして参入した楽天モバイルは、MVNOとしてのシェアを前回の2位から3位に下げています。
 

  • インターネットイニシアティブ(IIJ):15.2%(前期比0.8 ポイント増)
  • NTTコミュニケーションズ:11.5%(前期比0.2 ポイント増)
  • 楽天モバイル:11.4%(前期比2.3 ポイント減)
  • オプテージ:8.9%(前期比0.2ポイント増)
  • LINEモバイル:6.7%(前期比増減なし)

 
総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」(令和2年度第4四半期(3月末))
 
MNOから直接回線の提供を受ける一次MVNOサービスの事業者数は653(前年同期比44増)、MVNOから回線の提供を受ける二次以降のMVNOサービスの事業者数は863(前年同期比70増)でした。

5Gの契約数増、MVNOも伸び続く

2021年3月末時点での契約数は、5G契約数が1,419件と1,000万件の大台を超え、携帯電話契約数の約9.2%となりました。
 
大手キャリア3社のシェア合計は約85%と、依然として高い状態が続いており、第4のキャリアとしての参入から1年が経った楽天モバイルのシェアは1%を超えたところです。
 
大手キャリア3社が2021年3月に新料金プランの提供が開始したことで、MVNOへの影響があるのではと懸念されていましたが、MVNOの契約数は前年同期比5.6%と伸びています。
 
今後、事業者間の流動性が高まるのか、5Gの普及ペースなど、注目を集める状況が続きそうです。
 
 
Source:総務省
(hato)


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