宇宙旅行ビジネスの構築を目指すヴァージン・ギャラクティックは、米連邦航空局(FAA)から一般客の宇宙旅行を実施する許可を取得したと発表。
同社は5月に3度目の有人飛行試験を成功させていて、目標とする2022年からの一般人への宇宙旅行提供が現実味を帯びてきました。
ライセンスをアップグレード
リチャード・ブランソン氏率いるヴァージングループ傘下のヴァージン・ギャラクティックは、一般人を宇宙に連れて行くサービスにフォーカスしている会社です。これまで宇宙旅行といえば、特殊な訓練を受けた宇宙飛行士だけのものでしたが、料金を支払えば誰でも宇宙を体験できるようにするサービスの提供を目指しています。
つまり、列車や飛行機、船などを使った従来の旅行のような感覚で購入できる宇宙旅行を扱います。ひと昔前であればサイエンスフィクションだった宇宙旅行を実現すべく、同社は機体の開発や運用などさまざまな試験を重ねています。
そうした試験が順調にいっていることが認められ、すでにFAAから取得していたライセンスが「乗客可」のものにアップグレードされました。
今回さらにテスト
今回の認可アップグレードの最大の要因は、5月22日に3度目の有人試験飛行に成功したことです。母船によって高高度まで運ばれたハイブリッドロケットエンジンを搭載したVSS Unityは、高度89キロのところを時速3675キロで飛行し、無事にニューメキシコ州に着陸しました。
ヴァージン・ギャラクティックによると、これまでに22回のテストフライトを成功させていて、今夏さらに有人テストフライトを重ねるとのことです。
商業フライト実施の具体的なスケジュールはまだ決定されていませんが、すでに宇宙旅行は販売されています。また、ヴァージン・ギャラクティック以外ではBlue Originが7月に有人フライトを実施するなど、今後は宇宙旅行の体験談を見聞する機会が増えそうです。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/157241
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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