ハンドドリップが三日坊主で終わらない「電動コーヒーミル」のススメ

コロナ禍でおうち時間が増えたから見様見真似でハンドドリップを始めてみた。だけど結局、面倒になって全自動コーヒーメーカーにしてしまった。そんな話、ちらほら聞きます。

わかる。朝起きていろいろ用意するのってめんどくさいですよね。挽きたて淹れたてのコーヒーはたしかにおいしいんですが…。

そんなハンドドリップ挫折組はもちろん、これから始めようかなと思っている人にも声を大にして伝えたいのが、

「電動ミルにしてみない?」

ということ。

これは自分の経験からなんですが、手でゴリゴリ回すハンドミルから電動ミルに変えただけで、淹れるハードルが一気に下がります。あの回している時間がいいんだよ、というのもわかる。立ちのぼるコーヒーのフレグランスを楽しみながら豆を挽く時間は、たしかに得も言われぬものがあります。でも、手軽においしいコーヒーが淹れられればって思うこともあるんですよね。

 

■コーヒー道具3つで始めるハンドドリップ

とはいえ、電動ミルもたくさんあります。安いものは1000円台からあるんですが、ここはできればこだわった方がいい。

電動ミルを選ぶ上で重視すべきポイントは「粒度」です。挽いた粉の大きさがそろっていることが理想。これがバラバラだと、味にも大きく影響します。他は…、まぁそれぞれ人によるかも。置き場所がないからコンパクトなものがいいという人もいるだろうし、当然ながら安ければうれしいし。

これを踏まえた上で、これからハンドドリップを始めようと思っている人にオススメしたいコーヒー道具3点を考えてみました。

【電動ミル】
oceanrich「自動コーヒーミル G2」(7680円)

【ドリッパー】
ハリオ「V60透過ドリッパ-01クリア」(440円)

【ドリップポット】
ニトリ「ドリップカップフッ素付き ブラック(350ml)」(1518円)

計9638円。

ドリッパーは円錐型のハリオV60を選びましたが、これは他のものでもいいと思います。ペーパーフィルターの入手しやすさでいくと台形型、となるとカリタ「101-D」(330円)もアリ。もちろんドリッパーによって味に違いは出てくるんですが、それはおいおいこだわりたくなった時に試す楽しみとして残しておきましょう。

ドリップポットは、できればあった方がいい。なぜならお湯を注ぎやすいから。家にある電気ケトルやヤカンで沸かしたお湯を移せばいいだけなので、手間はかかりません。

そして電動ミル。

▲サイズ:W90×H195×D90mm 重さ:約582g

oceanrich(オーシャンリッチ)の「自動コーヒーミル G2」、最大の特徴はコードレスで使えること。そしてコンパクト。さらに挽き目を5段階で調整できて、臼式なので粒度のばらつきが少ない。

▲上から電池残量ランプ、充電用microUSB端子、電源ボタン、挽き目調整。充電時間は1時間30分でフル充電で約10回挽ける。

▲挽き目はカッパー色のパーツを回転させて調整する。◯の大きさで粒度がわかる直感的なインターフェイス

▲コーヒー豆を入れる時は本体はひねってパカッと開く

▲コーヒー豆は最大30g入れられるので、2杯分程度までまとめて挽ける

▲挽いた粉が出てくる部分。真ん中の三角形を回すと分解できるので、掃除やメンテナンスもラクラク

▲内部にあるコニカルコーン刃。これで豆をすりつぶすように挽く方式

▲掃除用のブラシも付属している

バッテリー内蔵でコンセントにつなぐ必要はないので、どこかにしまっておいて使う時だけ出してくるなんてことも可能です。

今回挙げた電動ミル、ドリッパー、ドリップポットの3点はどれも大きくないものばかり。狭いキッチンだとしてもさほど置き場所に困ることはないはず。

あとはコーヒー豆を買ってきて挽いて淹れるだけ。簡単ですね。

ではせっかくなので1杯淹れてみましょう。梅雨が明けて暑くなったので、急冷式でアイスコーヒーを作ってみます。

 

■ドリップは2点だけ気をつければOK

まずは「自動コーヒーミル G2」に豆を入れます。計量スプーンが付属していて、10gと5gが計れるので、今回は15g使います。

▲スプーンで豆を入れたら本体をもとに戻して挽き目を決める。今回は5段階の真ん中で

▲スイッチを押したらスタート。下のガラス容器に粉がどんどん溜まっていく

約1分で終了。挽き終わったら自動で止まってくれます。挽き目の細かさや豆の量で時間は変わってきますが、コードレスでこのスピードは結構速い。ちなみに音はそこそこします。

さて気になる粒度をチェックしてみましょう。

ばらつきは少ないですね。挽き忘れたかのような大きい粉といったものは見当たりません。微粉が少ないこともわかります。これはなかなかいい感じ。また今回は5段階の真ん中でしたが、粗挽き寄りの中挽きといったところ。どっしりしたコーヒーを淹れたい人はもっと細引き寄りにしてもいいかもしれません。

ちなみにこのガラス容器、本体最上部をフタとしても使えるようになっています。

ではこの粉でドリップしていきましょう。

▲ドリッパーにペーパーフィルターをセットし粉を入れる

▲ドリップポットにはお湯を入れる

ちゃんとした淹れ方をするのであればコーヒーサーバーを使うんですが、洗い物は増えるし、どうせ自分が飲むだけです。ここは手軽さを優先して、カップに直接落とします。

▲アイスコーヒーを作りたいので耐熱グラスに氷を入れておく

▲グラスの上にドリッパーの載せる

あとはお湯が少し冷めたらドリップ開始。電気ケトルやヤカンで沸騰させたお湯も、ドリップポットに移した時点で少し冷めているのですが、もう数分待ちましょう。90℃前後が理想ですが、まぁそこは大体で。

▲お湯は中央あたりに落とす

ドリップのやり方は、細かいことを言い出すとこれまたキリがないので、ひとまず2点だけ意識すればOK。

①粉全体を湿らせたら30秒待つ(蒸らし)

②その後、ペーパーフィルターに直接お湯がかからないように、中央付近に500円玉ぐらいの範囲で「のの字」を描くようにお湯を注ぐ

そうこうしているうちに、おいしそうなアイスコーヒーが完成です!

*  *  *

抽出方法もコーヒー道具も、こだわりだせばいくらでもこだわれるのは事実です。でも、いくつかのポイントさえ押さえていれば、間違いなく粉を買ってきて淹れたコーヒーよりもおいしくなります。それぐらい挽きたてっておいしい。

あ~おいしいコーヒー飲みたいなとなった際、電動ミルがあるだけでコーヒーを淹れるハードルは劇的に下がります。忙しい朝や在宅勤務の合間に、サッと手軽においしいコーヒーを淹れられる。コーヒー好きにとって、これほど幸せなことはない。

もちろんもっとおいしいものを!となった時には、コーヒー豆にこだわってみたり、お湯の温度や抽出時間にこだわってみたり、もちろん道具にこだわってみたりするのもアリ。そしてそこがコーヒー沼の入り口です(笑)。

>> oceanrich「自動コーヒーミル G2」

※今回撮影に使用したoceanrich「自動コーヒーミル G2」はサンプルでスペック部分は製品版と同じですが、外装が一部異なります。

<文/円道秀和(&GP)>

 

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