実用化されたなかで最新の携帯電話向け通信規格である5Gは、先進国だけでなく、世界中で普及しています。
新興国においても2021年第2四半期(4月~6月)に5G通信対応端末の出荷台数が前四半期比6.5%の増加を見せました。今後のスマートフォン業界の成長は新興国が鍵を握っているとみられます。
スマホ出荷台数は減少も5G対応スマホは伸びた新興国
調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期の新興国におけるスマートフォン出荷台数は前年同期比で5%減少しました。
しかしながら、5G通信対応スマートフォンに関しては人気が高く、前四半期比で6.5%出荷台数が伸びたとのことです。
この増加は、Apple初の5G対応スマートフォンであるiPhone12シリーズが盛り上がりを見せたことや、Oppo、Vivo、Xiaomi、Realmeといったメーカーが手頃な価格帯の5G通信対応モデルを発売したことが原因とされています。
また、東南アジアや中東を中心とした新興国では、5G通信のインフラ整備が進んでおり、需要拡大につながっています。
大手スマートフォンメーカーは5Gモデルを優先的に新興国市場に投入
大手スマートフォンメーカーは5G通信対応モデルを優先的に販売していますが、その傾向は特に新興国市場で顕著だといいます。
メーカー別ではRealmeが大きく出荷台数を伸ばしており、2021年第1四半期(1月~3月)における5G通信対応スマートフォン出荷台数のシェアは8.8%だったのが、第2四半期には15.0%に伸びたとのことです。
この結果、5G通信対応スマートフォン出荷台数のシェアランキングにおいて、Apple、OnePlusに次ぐ3位となりました。
Realmeは全世界におけるスマートフォン出荷台数ランキングでも、2021年第2四半期に初めて6位に入っています。
手頃な価格の5G対応製品がゲームチェンジャーに?
先進国市場では消費者が新しいスマートフォンは5G通信に対応していて当然と考えていますが、新興国市場ではこの認識が浸透していません。
このため、新興国市場こそが、今後の成長の可能性を秘めているといいます。
インドでは5G通信対応端末の出荷台数が前四半期比で75.5%増えており、今年の残りの期間もこの勢いを維持するとみられます。
また、東南アジアの国々でも2021年下半期に5G通信対応端末の出荷台数が増加するとみられますが、5Gの商用利用が開始される2022年には本当の意味で違いが出てくることでしょう。
これらの新興国では、手頃な価格の5G通信対応端末が人気であり、ゲームチェンジャーになる可能性があります。人気のある5G通信対応格安スマートフォンを持つメーカーは市場シェアが大幅に上昇する可能性が高いです。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-407121/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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