企業の多くのパソコン、Windows 11の最低システム要件を満たせていないことが判明

Windows 11の画像
 
10月5日にリリースが予定されているWindows 11には、Androidアプリ対応などの魅力的な機能が搭載される一方、最低システム要件が厳しいことでも知られています。
 
ある調査によると、企業で使われている多くのパソコンはWindows 11の最低システム要件を満たせていないとのことです。

55.6%がWindows 11非対応のCPUを搭載

この調査を行ったのはソフトウェア会社のLansweeperです。
 
約6万の組織における約3,000万台のパソコンを対象に調査を行ったところ、多くのパソコンがWindows 11の最低システム要件を満たせていないことがわかりました。
 
企業のパソコンのうちWindows 11の最低システム要件を満たしている割合
 
最も要件を満たせていない部品はCPUで、55.6%のパソコンがWindows 11の最低システム要件を満たせていません
 
Windows 11では、Intelの場合は第7世代の一部あるいは第8世代以降のCoreプロセッサ、AMDの場合は第2世代Zenプロセッサ以降のCPUの搭載が求められています
 
一方、RAMについては4GB以上と比較的要件が緩いため、91.05%のパソコンが要件を満たしていました。

TPM 2.0はサーバーや仮想マシンでのサポート率が低い

Windows 11の最低システム要件のなかでも厳しいといわれているTPM 2.0のサポートについては、全パソコンで見ると80.74%がハードウェアとしてはサポートしています。
 
しかしながら、そのうち28.19%は設定によってTPM 2.0のサポートが無効にされているそうです。
 
さらに、企業でよく使われるサーバーや仮想マシンについて調査したところ、これらの多くがTPM 2.0をサポートしていないことがわかりました。
 
サーバーや仮想マシンのなかでTPM 2.0をサポートしている割合
 
サーバー上で動作する仮想マシンに至っては、99.92%がTPM 2.0に非対応という状況です。

10月5日にリリース予定も認知度の低いWindows 11

Windows 11は10月5日にリリース予定となっています。
 
しかしながら、62%はWindows 11のリリースが近いことを知らないという調査結果もあり、認知度はそれほど高くないようです。
 
加えて今回の調査結果から推測すると、Windows 11の普及には時間がかかりそうです。
 
自分のパソコンがWindows 11の最低システム要件を満たしているかどうかについては、PC正常性チェックアプリで確認することができます。

 
 
Source: Lansweeper via Gizchina
(ハウザー)


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