GOOD VIBES ONLY Inc.は、デジタルサンプルとAI需要予測を活用し、アパレル業界のサプライチェーン変革を目指すアパレルDXカンパニー。来春には、3Dデータを軸にしたアパレルのプラットフォームをスタート予定です。今回は、同社のサービスや今後の展望について紹介していきましょう。
サスティナブルなサプライチェーン
同社は、3DCGを駆使した「デジタルサンプル」を提供中。デザイナーは、通常通り商品企画を行い、CGプラットフォームにてアイテムの形や色などを設定し、デジタルサンプルを発注します。発注後のアイテムの進捗管理やデータ受け渡し、修正依頼などのコミュニケーションもこのプラットフォーム上で行えるようです。
作成されたデジタルサンプルは、フルCGで商品画像を制作したり、人物の写真に合成したり、疑似的なカラーバリエーションを展開したりと、さまざまな用途で活用可能。これにより、サンプル生産にかかるリードタイムの大幅な短縮と、コスト削減が期待できるようです。
また、デジタルサンプルを合成した写真を生産前にSNSに投稿することで、消費者の反応を事前に確認できるとともに、AIによって事前需要(予測点数)を可視化することもできます。これにより、アパレル業界が抱える在庫課題の解決にも貢献しようというのです。
アジア圏内への進出も視野に
同社はこのたび、マルイグループ、SMBC VC、豊島株式会社が運営するCVC、Sun Asterisk、セレス、スタイレム瀧定大阪の計6社を引受先とした第3者割当増資および融資により、総額約5.5億円を調達。この資金は、デジタルサンプルプラットフォームの開発、中国をはじめとしたアジア圏への展開に向けた採用活動とマーケティングに投資されるようです。
いまだ、アナログ管理な部分が多く、各事業者が分離された状態が残るというアパレル業界。そこで新たなサプライチェーンを構築することがアパレル業界の変革を生むと、同社は確信しているといいます。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/164063
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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