長引くチップ不足により、当初は安泰といわれていたAppleも影響を受けています。
iPhone13シリーズの生産を優先するため、iPadの生産を当初の計画より50%削減したそうです。
iPadの生産量が過去2カ月間計画より50%減少
Nikkei Asiaによると、Appleが2021年9月から10月にかけて生産したiPadの数は、当初の計画よりも50%削減されたそうです。
これはiPhone13シリーズの生産を優先するためといわれています。
iPhoneとiPadは共通部品が多く、iPadの生産量を減らすことでより多くのiPhoneが生産可能です。
たとえば、第6世代iPad miniに搭載されているシステム・オン・チップ(SoC)であるA15 Bionicは、iPhone13シリーズでも使われていますし、その他周辺機能のチップにも共通部品があります。
世界的な部品不足は当分続くといわれています。
欧米市場の立ち直りを見越した生産台数の調整
AppleがiPhone13シリーズを優先しているのは、欧米市場が新型コロナウイルスの影響から立ち直りはじめたからとのことです。
Appleの収益の66%はヨーロッパとアメリから来ており、これらの市場でiPadよりもiPhone需要が高まると予測したため、生産台数の調整をおこなったとされています。
この影響でiPadの納期が長くなっており、アメリカやヨーロッパで10月末に256GBモデルのiPadを注文した人は、配送が1カ月半後の12月15日の予定となったそうです。
iPad自体の需要は好調であり、2021年第3四半期(7月~9月)にはタブレット市場全体の出荷台数が減少したにもかかわらず、Appleはプラス成長を記録しました。
Appleはもともとチップの確保に成功したといわれていましたが、最近部品不足により約60億ドル(約6,815億円)の影響が業績に出たと発表しています。
また、納期が長くなることを見越し、AppleはオンラインのApple Store上でクリスマスシーズンに向けた早めの注文を呼びかけています。
Source: Nikkei Asia
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-416933/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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