スマートフォンをはじめとする現代のデジタルデバイスに欠かせないリチウムイオン電池は、登場からおよそ30年でコストが97%削減されたといいます。
コスト削減の要因についての研究によると、量産効果よりも研究開発のほうがより貢献していたとのことです。
コスト削減の50%以上は研究開発によるもの
この研究は、マサチューセッツ工科大学のジェシカ・トランシック教授によっておこなわれました。
登場からおよそ30年で97%ものコストが削減されたリチウムイオン電池について、もっともコスト削減に貢献したのは量産効果ではなく、研究開発であったとのことです。
特に化学や材料科学の分野の取り組みが大きく、コスト削減の50%以上は研究開発によってなされたものとしています。
一方、リチウムイオン電池の普及による量産効果は、2番目のコスト削減要因であったとのことです。
電池技術の効率的な改善に役立つ知見
リチウムイオン電池への投資の多くはこの電池が商用化された後におこなわれたのですが、一部のアナリストは研究開発への投資はコスト削減への貢献度が低いと考えていたといいます。
しかしながら、実際には1990年初頭にリチウムイオン電池が登場し、その5年後からの約20年間、コスト削減の多くは研究開発によるものだったそうです。
今回得られた知見は、政策立案などにおいて投資の優先順位を決めるのに役立ち、将来的な電池などのエネルギー貯蔵技術の改善に貢献するだろうとトランシック教授は考えています。
Source: Royal Society of Chemistry via SciTech Daily
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-423000/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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