英競争規制当局、MetaによるGiphy買収を阻止する可能性

GIPHY facebook 買収
 
英競争規制当局の競争・市場庁(CMA)は、Meta(旧Facebook)によるGIFプラットフォームのGiphy買収を近く阻止する見込みであることが明らかとなりました。CMAが買収を阻止することになれば、規制当局がビックテックの買収を阻止する初の事例となると報じられています。

CMA、MetaによるGiphyの買収を阻止する可能性

Meta(当時はFacebook)は2020年5月、Giphyを買収したことを発表し、買収額は4億ドル(約457億円)にのぼると報じられていました。
 
しかし、CMAはこの買収に懸念を示し、翌月には買収に関する調査を開始しました。さらに規制当局は2021年8月、この買収によりTikTokやSnapchatなどの競合他社がGiphyのGIFにアクセスできなくなる可能性があり、英国の広告市場の競争を阻害するため、MetaがGiphyを売却するのが妥当であるとの見解を示していました。
 
また、MetaはGiphyの有料広告パートナーシップを廃止しましたが、これはCMAが国外を含むMetaの広告展開を止めるためであったとしています。なお、CMAの広報担当者は米メディアEngadgetに対し、12月1日までに最終的な決定を発表する予定であると明かしています。

Metaの主張

Metaはこれまで、Giphyが英国内で事業を行っていないため、CMAにはこの件に関する監督権限がないと主張し、CMAの市場定義では、Giphyの有料サービスはディスプレイ広告として分類できないとも述べています。
 
今年10月には、CMAはMetaが英国における取引上のルールに違反したとして約7,000万ドル(約80億円)の罰金を科しました。CMAは、「必要な情報を全て報告することを意図的に拒否した」企業は、Metaが初めてだと述べています。
 
 
Source:Financial Times via Engadget
(m7000)


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