アマゾンが地理的に複雑な環境をクラウドにつなぐ「AWS Cloud WAN」を発表

クラウドへ移行しようとする企業はあらゆる課題に直面する。地理的に複雑で広く分散している企業は、ネットワークの管理がいっそう困難だ。この問題を解決するために、Amazon(アマゾン)はAWS Cloud WANを発表し、AWSにソフトウェアで定義された広域ネットワーキングをもたらす。

Amazonの最高技術責任者であるWerner Vogels(ワーナー・ボーゲルズ)氏は、同社の提供サービスが増えるにつれ、全世界ネットワークを管理する複雑性が高まってきたことを説明した。「当社の一連のコンポーネントをもってしても、グローバルネットワークを構築して何百というオフィスをクラウドにつなげることは未だに大きなチャレンジです」とボーゲルズ氏が米国時間12月2日午前にラスベガスのAWS re:Inventで話した。

ボーゲルズ氏は、AWSユーザーのためにどうやって問題を解決できるか検討し始めた時のことを話した。「そこで私たちは、非常に広く分散したネットワークをクラウドに繋ぐために必要なあらゆる重労働を、どうすればお客様に乗り越えてもらえるかを考え始めました。そして本日、AWS Cloud WANを発表できることを大変喜んでいます。AWSを使って広域ネットワークを構築し、グローバル・トラフィックの管理、監視を行うことができます」。

使いたいリージョンを選び、繋ぎたいオフィスや施設を選択する。「一度定義すれば、すべてのリモートユーザーとサイトとデータセンターが自動的に地理的に最も近い設備にVPN経由または直接接続され、巨大なAWSバックボーンを使って数分のうちに、高信頼性、高可用性なソフトウェア定義広域ネットワークをAWSインフラの上で動かすことができます」と彼は言った。

この新機能のプレビュー版は、世界の複数のリージョンで利用できる。

画像クレジット:Amazon

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(文:Ron Miller、翻訳:Nob Takahashi / facebook


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