<不自由を自由にする野営スタイル>
「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。
皆さんはキャンプの時、水はどのように確保してますか? オートキャンプ場ならば、水をすぐに確保できるので、ウォータージャグに汲めばいいですよね。
でも山に入ることが前提の登山や野営だと、水を持っていくのは本当に大変です。登山の際は特に、水の量がそのまま重量になりますから、不必要な水を持っていくと、かえって自分の首を絞めることになります。
今回は災害時のことも考え、普段持っていく水確保のためのギアと、野営時における水の確保の方法を紹介したいと思います。
人間は水を飲まないと3日で死ぬともいわれています。逆に水さえ飲めば、30日生きられるという人もいます。それくらい水は大事です。でもその辺に流れていたり、溜まっていたりする水を飲むとお腹を壊し、脱水症状になることもあるので、そうならないように気をつけてください!
■野営で水を確保するためには?
野営で飲み水を確保するためには、川の水や湧水を殺菌して飲むことなるので、まず野営地を選ぶときは、水を確保できることを条件に選びます。近くに川や湧水があるかどうかを地図や地形で確認して、そしてそこが増水しても安全な場所なのかどうかを見極めて、キャンプ地とします。
でも、山の水源が必ずしもきれいなわけではありません。なので、殺菌をして飲むわけです。
私が行う殺菌方法は2つ。1つ目は煮沸、2つ目は浄水器。これだけで、かなりの確率で殺菌できるのです。
ちなみに食中毒になる原因の菌は、基本的に100℃以上には耐えられないそうです。ただし、100℃以上で煮沸したからといって、菌を完全に死滅させることはできないそうです。これは洗剤で洗っても同じだそうですが。
2つ目は浄水器です。その名の通り、水を浄化してくれるアイテムです。
これは世の中に本当にいろんな浄水器があり、私もいろんなものを試してきましたが、今、使っているのは、SAWYER PRODUCTS(ソーヤー プロダクツ)のミニ浄水器です。
コンパクトな上に、ペットボトルの飲み口の形状ならば簡単に取り付け可能で、メーカーによると菌を99.99999%除去できるという優れものです。ちなみにこれまで、浄水器を通した水を飲んでお腹を壊したことはありません。
煮沸したあとに浄水器を使う場合もありますが、普段は基本的はどちらかのみです。では実際にどうやって水を飲むか、浄水器以外にどんな道具が必要かを紹介していきます。
■ただ水をすくえばいいのではない
愛用しているウォーターバックは、一方がガバッと大きく広く開いて、もう一方がペットボトル同様のネジ山があるCNOC(クノック)のウォーターコンテナです。便利なのですが、これを下の写真のように、そのまま川から水をすくわないように気をつけましょう。
絶対にダメではないのですが、川の上流がどんな状況で、何が流れてくるか分かりません。動物の糞尿が混ざっているかもしれませんし、ゴミが漂流しているかもしれません。
なので、私は下の写真のようにカップを使って水を汲み、まずカップに目に見えるゴミが入っていないことを確認してから、ウォーターコンテナへと注ぎます。
このように一度カップですくうと目に見えるゴミは除去できます。
さらに、このカップは100℃以上の熱に耐えられるものを選ぶと完璧です。川の水を汲んだカップでそのまま煮沸することが可能ですから。
■汲んできた水を濾過する
水を汲んできたら、浄水器で濾過するのですが、ちゃんとした浄水器はろ過フィルターが細かいので、逆さにしてもチョロチョロとしか水が出ません。なので、私は下にキャンティーンを置いて、その水を受けるようにしています。
チタンキャンティーンだと、蓋もできるし、100℃以上の煮沸もできます。
キャンプ地で設営が終わった後にすぐ行うのは水の確保とろ過です。ろ過した水を煮沸する場合もありますが、ほとんどはろ過しただけで飲んでます。
■水の確保に欠かせないギアたち
煮沸と浄水の仕方は簡単ですが、知らないと危ない目に遭う可能性もあるので、しっかりと覚えておきましょう。
ここからは、私が水の確保をするときに、欠かせないと思うギアたちを紹介します。
CNOC「ウォーターコンテナ」
これは前述したように、大きく開く口があること。丈夫なこと、そして、コンパクトになること。この広い口というのが、実は非常に大事で、水を汲む時ももちろん大事なのですが、洗うときに本当に便利なのです。あと、簡単に吊るせるというのもポイントです!
SAWYER PRODUCTS 「ミニ浄水器」
本当に軽量コンパクトなのに菌の除去率が高く、簡単に扱えるところがポイントです。ペットボトルと同じ口の溝があれば簡単に着脱できます。iPhone 12 Pro Maxと比較して、このコンパクトさで、本当に優秀です。
Keith「キャンティーンセット」
軽量コンパクトなのに必要な容量の水を沸かせて持ち運びもできる。本当に多方面で活躍しているギアです。飲み水の確保だけでなく、カップはラーメンも茹でられますし、キャンティーンは湯たんぽにもなります。
このキャンティーンセットに関しては、以前「1つあると大活躍!チタン製キャンティーンセットのススメ」でくわしく紹介していますので、興味ある方は読んでみてください!
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さて、いかがでしたでしょうか? 簡単ですが、本当に大事なことなので改めて紹介させていただきました。これを知って、ギアを持っておけば災害時にも水の確保に困ることはありませんし、重い水を持って、キャンプに行かなくても大丈夫になりますよ!
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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