ストーカーや車両盗難に悪用されるAirTag〜警察も注意喚起

Incase Woolenex Key Clip for AirTag
 
AirTagの性能の高さに目をつけた犯罪者が、ストーカーや車の盗難に悪用するケースが増えているそうです。

悪用されるのは当然?

コートの中にAirTagを入れられストーカー被害に遭う、自分の車にAirTagがついているのを発見した――こうしたニュースは実際に発生している事件のごく一部に過ぎないでしょう。
 
米ミシガン州立大学のトム・ホルト教授は「(AirTag)の基本的な用途は、物や人の追跡であり、誰かがその目的のために悪用することは理に適ってすらいる」と指摘します。
 
特定のAirTagの位置やデバイスのIDは、Appleからは一切分かりません。したがって同社は非常に安全で、すべてはユーザー次第だと話します。しかし、ホルト教授はそうした見方は一側面に過ぎないと指摘します。「非常に小さいがゆえに、親密な関係であろうとなかろうと、財布やバッグ、車など興味あるものにとても簡単に忍び込ませることができる」
 
事実、ミシガン州ディアボーンの警察はAirTag関連の犯罪が多発していることから、注意を喚起するための安全ビデオを公開しました。「ストーカーは仕事場や学校、どこへ食事に行くのかを探ろうとする」と、同警察署の巡査部長は話します。「AirTagは、こうした試みをより密かに行うための一手段に過ぎない」。ナンバープレートの裏、車のシートの間、財布の中などが好まれるようです。

Appleも対策しているが

犯罪に悪用される可能性について、Appleもまったく考慮していないわけではありません。
 
知らないうちに第三者からAirTagを取り付けられた場合、iPhoneユーザーであれば警告が届くことが明らかになっています。頻度や条件は明らかになっていませんが、自宅や頻繁に訪れる場所で不審なAirTagを感知した際は、必ず警告が送られるそうです。
 
またiOS15.2以降では、「探す」アプリの「持ち物を探す」タブに「自分を追跡できる持ち物」メニューが追加され、怪しげなAirTagの存在や追跡の無効化が可能になっています。
 
結局のところ、便利な機器にはリスクが伴うということなのでしょう。先述のホルト教授は「このようなものは昔からあった」として、昔から存在したスパイカメラやデジタルボイスレコーダーの例を挙げます。「今は使いやすく、大量販売され、ずっと効率的にデバイスへ接続できるようになっただけだ」
 
 
Source:TechXplore
(kihachi)


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