ジンズがAIと人の経験則融合の未来予測型経営システムを本格運用。欠品や過剰在庫を防ぐ

株式会社ジンズ(以下、JINS)は、アクセンチュア株式会社が提供するAI経営判断支援ソリューション「AI Powered Management Cockpit(エーアイパワード マネジメント コックピット)」をカスタマイズ。1年強にわたるPDCA高度化の試験を経て、このたび本格運用を開始しました。

JINSは、欠品による販売ロスや過剰在庫による廃棄ロスを防ぎ、顧客ニーズに応えるとともにサスティナブルな社会の実現に貢献していく構えです。

人とAIが連携するシステム

今回JINSが活用した「AI Powered Management Cockpit」は、さまざまな経営指標を一元的に可視化し、AIによる目標達成予測と対策シミュレーションを提示するソリューション。

目標が未達になる可能性を検知するとアラートを発信するとともに、達成に向けた対応策を複数提示します。また、それぞれの対応策を講じた場合の効果シミュレーションも併せて提示するというのも特徴でしょう。

そして決定された経営判断を基幹システムを通して関係各所へリアルタイムに連携し、シームレスなアクションにつなげることが可能です。

JINSは同ソリューションの試験運用を経て、AIと人による経験則を融合し、検証結果も反映してカスタマイズした独自システムを構築。2月7日(月)より日本国内において本格運用を開始しました。

なお、1年強にわたる試験の結果、欠品による販売ロスの約65%削減(粗利金額ベース/2019年比)、廃棄ロスの約10%削減(除却・評価損含む/2019年比)を確認したようです。

需給コントロールで海外展開加速へ

JINSは、小ロットでバリエーションに富んだアイウエアを多数展開することで、より多くの顧客ニーズを満たしてきました。しかし、この事業形態では細かい需要予測が必要に。さらに、使用年数が長いアイウエアの商品特性から買い替え予測が困難という課題もあったといいます。

これまでは業務担当者の知見や経験則を体系化し、需要コントロール最適化を図ってきましたが、欠品による販売ロスや過剰在庫による廃棄ロスを完全に防ぐことはできなかったようです。

そこで2020年より、需給コントロール改革に着手し、このたびのシステム運用へと至りました。この取り組みは、グローバルで統一されたPSI計画(生産・販売・在庫の同時計画)策定を目指すためでもあり、海外事業のさらなる加速を視野に入れたものだといいます。なお、2021年時点で200以上の海外店舗を展開中です。

PR TIMES(1)(2
株式会社ジンズ

(文・Higuchi)


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