3Dプリンターの浸透でものづくりの幅が広がっていますが、そうした作業に欠かせないのが3Dデータです。
フィギュアのコピーを作りたい、構造に合わせた部品を作りたい……。そんなシーンで活躍するのが物体の3Dデータを取得できるスキャナーです。今回紹介する「CR-Scan Lizard」は0.05ミリの高精度をうたっています。
最小15ミリのオブジェにも対応
香港のスタートアップが手がけたCR-Scan Lizardは片手でもてるほどのコンパクトサイズで、最大の特徴は誤差0.05ミリという高い精度でしょう。複雑な形状のオブジェでも、窪みや角度などをしっかりとらえます。色の濃いオブジェのスキャンにも対応し、明るい日差しの下でも使えるとのことです。
3Dポイント距離レンジは0.1〜0.2ミリで、わずか15ミリのものから150センチのものまでスキャンできます。たとえばマシンのネジといった小さなもののプロトタイプや、彫刻のようなもののレプリカを作るということも可能になります。
マーカー不要
スキャンするにあたっては、マーカーなどは不要です。CR-Scan Lizardを手に持って自由に動かしながら対象物をとらえるだけで、3Dモデルを作成することができます。
もちろん、対象物ターンテーブルにのせ、回転させながら三脚に設置したCR-Scan Lizardでスキャンするという使い方もあります。
ちなみに、スキャンは目に見えない近赤外線を使っているため、目に悪影響を与える心配はないとのことです。そして収集データはワンクリックでクラウドにアップロードしたり、共有したりすることができます。
高精度の3Dスキャナーは高価なものが多いなか、CR-Scan LizardはクラウドファンディングサイトKickstarterで2562香港ドル(約3万8000円)〜の出資で入手できます(本稿執筆時点)。
すでに目標を大きく上回る申込みがあり、3月12日まで申し込みを受け付けたのち、4月にも発送が始まる見通しとなっています。
- Original:https://techable.jp/archives/173382
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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