株式会社NGA(以下、NGA)は、同社が開発・運営するペット総合アプリ「Pet」に、独自の鼻紋認証技術を実装した「ペット鼻紋認証」機能を、2022年6月8日(水)にリリースしました。
ペット情報を集めたSNS「Pet」
「Pet」は、ペットに特化したSNSアプリ。マイページでは、犬や猫、ハムスターを含む20種類以上の動物を「マイペット」として登録できます。
投稿した写真や動画に「いいね」やコメントなどのリアクションができ、ペット好きのユーザー同士がコミュニケーションを楽しめます。
また、ユーザーはペットサロンやペットホテル、動物病院などのペット用施設や、ペット保険サービスの情報を集めることも可能。ペット用の商品を紹介しているECモールで、ペットのおもちゃや被り物などを購入するといった使い方もあるようです。
鼻の紋様からペットの特定が可能に
今回、NGAがPetに採用した「鼻紋認証技術」は、AI技術の研究開発をおこなうAiBank.jpが開発し、2020年に特許(第6795243号)を取得したものです。
動物の鼻にある特有の紋様「鼻紋」を採取し、鼻紋のデジタル識別情報をデータベースに保管し照合することで、AIによる動物個体の自動認証をおこないます。
鼻紋認証技術を活用したPetの「鼻紋登録機能」では、ユーザーが犬や猫など、鼻紋のあるペットの写真3枚をアップロードするだけで、鼻紋登録が完了。
鼻紋登録により鼻紋による個体識別が可能となり、ペットが迷子になった際、ペットの鼻紋とデータベースとを照合してペットを特定できるようです。
ちなみに、鼻紋認証技術は鼻紋のある動物であれば識別できるため、牛や馬にも対応しています。鼻紋のない動物については、今後顔や体の模様などの特徴による識別方法を開発していくといいます。
重要視されている「ペットの迷子対策」
動物の愛護及び管理に関する法律の改正に伴い、2022年6月から販売前の犬や猫にマイクロチップの装着や所有者情報の登録が義務化され、すでに飼っている人にも努力義務が生じるようになったといいます。
こうした「ペットの迷子対策」が重要視されているなか、NGAはPetに鼻紋認証技術を採用。
なお、国内ではすでに、和牛の品種管理に鼻紋認証技術を利用することが検討されていますが、ペットの個体識別に鼻紋認証技術を実応用した例は、国内初とのこと。
今後、NGAはペットの迷子対策だけでなく、ペット保険やペットのワクチン接種、動物病院での受診などの多様な場面において、鼻紋認証技術の活用を視野に入れてサービスの開発を進めていく予定です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/180305
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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