宮城県の自治体、個人情報持ち出し用ケースの紛失対策にAirTagを導入

Apple AirTagレザーキーリング
 
兵庫県尼崎市で発生した、市民全員の個人情報が保存されたUSBメモリー紛失事件を受けて、宮城県名取市が個人情報持ち出し専用ケースを導入すると発表しました。アタッシェケースの内側にAirTagが取り付けられています。

住民情報入りUSB紛失事件を受け専用ケースを導入

2022年6月に兵庫県尼崎市で発生した、住民税の納税状況などを含む全住民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリ紛失事件では、業者が市の許可を取らずにUSBメモリを持ち出していてデータ移行作業を行ない、作業後にデータが入ったままのUSBメモリを持って酒に酔い、USBメモリの入ったカバンを紛失し、大きな問題となりました。
 
この事件を受けて、宮城県名取市が個人情報を外部に持ち出すための専用ケースを導入すると発表しました。専用ケースは1個約1万円で、3個導入される予定です。
 
宮城県名取市 AirTag
 
同市では、外部とのデータのやり取りには原則として専用回線を使用するものの、新しいシステムを構築する場合などに持ち運ぶ必要があるため、専用ケースを導入したとのことです。

ケースの中には輝くAirTag

地元メディア河北新報はこのケースについて、導入が発表されたケースにはダイヤルキー(3桁)で移動中の開封を制限し、GPSを利用して位置情報を追跡できる、と報じています。
 
写真をよく見ると、専用ケースの中にはAppleのAirTagが見えます。
 
宮城県名取市 AirTag
 
Apple製品専門店キットカットの公式Twitterアカウントは、AirTagはGPSではないと指摘したうえで、7月1日の値上げ前の時点の金額でも合計8,300円、値上げ後の金額だと合計10,360円となり1万円を超えてしまう、とコメントしています。
 


 

自治体の導入はレアケースか

上記のツイートにもあるように、AirTagはiPhoneなどのApple製品とBluetoothで通信し、iPhoneなどの位置情報に基づいて持ち物の位置を判定できる製品です。
 
AirTagを使って持ち物の紛失を防ぐことができた事例が数多く伝えられていますが、自治体が個人情報を持ち運ぶケースの紛失対策としてAirTagを導入する事例は珍しいと思われます
 
なお、著名アナリストのミンチー・クオ氏は、AirTagの販売は順調に伸びており、第2世代モデルが開発される可能性があるとの予測を発表しています。
 
 
Source:河北新報
Photo:Apple
(hato)


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