景気の先行き不透明感や個人消費の落ち込みを受け、2022年第3四半期(7月〜9月)の世界スマートフォン市場において、スマートフォンの売れ行きが大きく鈍化しています。一方で、そうした厳しい状況の中でもAppleはシェアを拡大させたことも分かっています。
景気の腰折れで買い控え
調査企業Canalysによると、2022年第3四半期における世界スマートフォン市場は、出荷台数が前年同期比9%減となり、同四半期としては2014年以来で最悪の数字となりました。
第1四半期(1月〜3月)から3期連続で出荷台数が落ち込んでいる理由について、不透明な景気動向によって消費者が電化製品の購入を先送りにする傾向があり、スマートフォン以外の必要品を優先していると、Canalysは分析しています。
Appleは価格維持で健闘
とはいえ、スマートフォンベンダー別で見ると、SamsungやAppleなど、5大ベンダーのシェアは依然として安定していることが分かります。
とくに9月に新製品をリリースしたAppleは、前年同期の15%から3ポイント高い18%のシェアを獲得しており、スマートフォン市場を取り巻く厳しい状況の中でも、ライバルに比べて好調であることがうかがえます。
iPhone14シリーズについても、円安に喘ぐ日本はともかく、アメリカを始めとした海外ではiPhone13シリーズから価格が維持されていたのは、Appleの出荷台数が底堅く推移した要因と一つと言えるでしょう。
Canalysでアナリストを務めるアンバー・リウ氏も「新製品の価格戦略は、たとえAppleでさえも、慎重に作られている。値上げに敏感な消費者からの大きな反発を避けるためだ」と分析しています。
Source:Canalys via GSMArena
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-497273/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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