2022年に進行した急激な円安と対照的に、足元では円高が進んでおり、2023年1月16日には一時1ドル127円台を記録しました。Appleが円高を受けてiPhone14シリーズを値下げする可能性を独自に考察しました。
円高が進行
為替相場では、2022年10月に1ドル151円台を記録した後、約3カ月で24円近く円高となっており、記事執筆時点では1ドル128円前後で推移しています。
Appleが2022年9月にiPhone14シリーズを発売した際には、米国での販売価格と日本での販売価格から計算したAppleの想定為替レートは1ドル136円30銭程度でした。
また、Appleは2022年10月にiPad ProやiPad(第10世代)の発表に合わせてiPad Air(第5世代)とiPad mini(第6世代)の再値上げを実施しています。2022年10月に設定したAppleの為替レートは1ドル約140円~143円となっていました。現在の為替と最大で1ドル15円程度の為替差が生じています。
なお、Appleは販売戦略により機種によって異なる為替レートを適用していると推察され、2023年1月17日に発表された新型Macbook ProやMac miniでは1ドル127円~131円前後の為替レートを採用している模様です。
Appleが円高を受けて値下げした事例
Appleは2016年4月、円高の進行を受けてiPhoneシリーズの値下げを実施しています。
また、2019年には為替相場の変動に合わせてインドや中国での販売価格を値下げしたと報じられました。
更なる円高が進行し、Appleが設定する為替レートとの差が拡大した場合、Appleが2023年に現行のiPhoneシリーズを値下げする可能性もありそうです。
為替レートで値下げ価格を試算
iPhone Maniaでは、iPhone14やiPhone14 Plus、iPhone14 Pro、iPhone14 Pro Maxの最も容量が小さいモデルの販売価格を、想定為替レート4パターンに分けて独自に試算しました。なお、参考のため最も高価なiPhone14 Pro Maxの1TBモデルの予想価格も記載しています。
試算ではAppleの米国での販売価格(税抜)を基に日本での税抜価格を計算して、その後消費税分を加算しました。
現在の価格
まず、記事執筆時点における米国での販売価格(税抜)と日本での販売価格(税込)は以下の通りです。
1ドル130円で試算
まず、最も保守的に1ドル130円のレートで計算しました。結果は以下の通りです。5,543円~11,143円の値下げとなりそうです。
1ドル125円で試算
次に、1ドル125円での試算結果は以下の通りです。9,937円~19,937円の値下げとなり、約8.3%近く値下げされることになります。
1ドル120円で試算
1ドル120円で試算した結果は以下の通りです。値下げ率は12%近く、値下げ幅は14,332円~28,732円となります。
1ドル115円で試算
最後に、1ドル115円で試算しました。現状の為替相場からは差が大きいですが、2022年1月~2月頃は1ドル115円でした。
試算結果は以下の通りです。値下げ率は15%を超え、値下げ幅は18,726円~37,526円でした。iPhone14は税込で約10万円まで価格が下がることになり、日本の消費者にとって、iPhoneシリーズが手に入れやすくなります。
今後円高が進行した場合、Appleが現行モデルの値下げを実施するのか、要注目です。また、iPhone15発売時の旧モデルの値下げ幅が2022年よりも大きくなることが期待されます。
Photo:Apple, 三菱UFJ銀行
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-518180/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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