Apple、iPhoneの健康情報のプライバシー保護に関する動画と報告書を公開

iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
Appleは現地時間5月24日、iPhoneの「ヘルスケア」アプリのプライバシー保護を重視してデータを処理していることを紹介する1分あまりの動画と報告書を公開しました。

筒抜けになる個人のヘルスケア情報、その原因は?

Appleの動画広告「Privacy on iPhone | The Waiting Room(iPhoneのプライバシー、待合室)」は、待合室にいる人々の健康に関する情報が筒抜けになってしまう奇妙な世界を描いています。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
部屋に入ってきた男性が深刻な痔を抱えていること、男性が話しかけた女性の今日の歩数、近くに座っている女性の生理が始まる時期、一緒にスナック菓子を食べている男性が手を洗っていないことなどが、ナレーションの声で明かされてしまいます。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
その理由は、人々が知らないうちにヘルスケアデータを共有しているため。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
部屋にいる人々の健康情報を暴きまくっていた声の主は、iPhoneを手にした女性が「ヘルスケア」アプリに指を伸ばすと、「や、やめろ!」と慌てて、消えてしまいます。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
iPhoneの「ヘルスケア」アプリは、どのデータを共有しているかを簡単に確認でき、共有をオフにすることもできるため、知らないうちにプライベートな情報が共有されることはありません。
 

動画と楽曲はこちら

動画はこちらでご覧ください。
 

 
使用されている楽曲は、映画「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」のサウンドトラックに収録されている「Knives Out!, Pt II (The Will)」です。
 

 

「ヘルスケア」アプリのプライバシー保護設計を紹介

Appleが公開したヘルスケアとプライバシーに関する報告書「Health Privacy Overview」(英語)には「ヘルスケア」アプリとHealthKitが、150種類以上のヘルスケアデータをプライバシーを重視したシステムで取り扱っていることが詳細に説明されています。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
サーバー上に保管するデータ量を最小限にとどめ、iPhoneやApple Watchで表示する健康状態のサマリーデータの処理をデバイス上で完結させています。
 
サードパーティー製アプリは、ユーザーが許可しない限り、ヘルスケアデータを利用することができず、アプリとの共有を許可するデータはユーザーが個別に決められます。
 
iPhoneのヘルスケアとプライバシー
 
ヘルスケアデータは、デバイス上に暗号化されて保存され、パスコードや顔認証、指紋認証で保護されています。ただし、メディカルIDに情報を登録しておくと、緊急時に救急隊員が持病や血液型などの情報にアクセスできます。
 
 
Source:Apple, Apple/YouTube via 9to5Mac
(hato)


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