スマート農業システムを開発するディーピーティー株式会社(以下、ディーピーティー)は、岐阜県可児市にAIの研究棟および自社圃場となる「AI-Lab 可児研究所」を開設しました。
農作業において最適な判断をし、安価で活用できるようなシステムの開発・AI研究を推進します。
農業生産の効率化に取り組むディーピーティー
ディーピーティーは、「農家さんのお困りごとをITの力と魅力的な価格で解決したい」という想いのもと、農業生産の効率化に取り組んでいる企業。自社開発のビニールハウス内環境制御システム「e-minori」の販売と、新たな農業支援システムの開発を進めています。
同社では2017年から自社製品の開発に着手。当時の製品開発プロジェクトメンバーの祖父が農業を営んでおり、祖父の課題を解決したいという想いからスタートし本格的に農業分野に参入したといいます。
ハウス内環境の測定と制御を低価格で実現
「e-minori」は、ハウス内環境の測定と制御をリーズナブルに実現する複合環境制御サービス。ハウス内外と土壌の環境をセンサーで測定し、データをクラウドにアップロードします。
PCやスマホなどから、データの確認に加え、制御ノードを操作することで暖房機やCO2発生器、電磁弁などの遠隔操作が可能です。
また、設置工事不要で、届いたその日から利用できるのも魅力です。
「e-minori」にAI機能を搭載
ディーピーティーは、「e-minori」にデータ予測処理や自動制御機能を搭載することにより、農作業の負担軽減につながると考えています。
例えば、ハウス内の温度を下げる際の「窓を開ける」「暖房を消す」などの複数の作業を、環境や状況を考慮し、選択肢の中からより最適な方法をAIが提案。
これにより、従来の技術では難しかった環境整備を、より簡単かつ効果的に実行できるようになるとのこと。また、CO2排出削減や燃料費の削減によるコスト抑制につなげることも可能です。
「AI-Lab 可児研究所」での取り組み
「AI-Lab 可児研究所」では、実際の農業環境を整備し、「e-minori」のAI統合制御と従来制御が稼働する予定です。
また、開発中のカメラも設置し、ビニールハウスで役立つ次世代のカメラシステムの検証も計画。さらに、同社製品のAI制御の試験をいつでも見学できる施設として活用することも検討しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000113768.html
「e-minori」公式サイト:http://www.e-minori.info/
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/211324
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂
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