ベライゾンの2023年データ漏洩/侵害調査報告書によると、攻撃者が組織にアクセスする主な手段として、認証情報の盗難、フィッシング、脆弱性の利用の3つが挙げられるという。
実際、データ侵害の49%は認証情報の盗難によるものであり、クラウドに移行する組織はこうした脅威に最優先で取り組む必要がある。しかし、多くの組織ではその煩わしさにより多要素認証“MFA”の導入が進んでいない。
フランス・パリに本社を構えるテクノロジー・セキュリティのプロバイダータレスは、企業が強固なMFAを実現するためのセキュリティ・キー「SafeNet IDPrime FIDO Bioスマートカード」を発表した。
指紋だけでアプリにアクセスできるスマートカード
SafeNet IDPrime FIDO Bioスマートカードは、エンドユーザーにパスワードレスのMFAの採用を促し、生体認証を使用することで簡単に登録・認証ができるようにするというもの。ユーザーはパスワードの代わりにカード上の指紋センサーでアプリケーションにアクセスすることが可能だ。
このスマートカードは非接触機能にも対応しており、ユーザーはNFC対応デバイスにカードをタッチするだけで使用することができる。また、これまでのパスワード認証に比べてスピード、セキュリティ、利便性の面で優れているなど、企業ユーザーにとってさまざまなメリットがある。
ユーザーの生体認証情報をカードチップに保存
ユーザーの生体認証情報はSafeNet IDPrime FIDO Bioスマートカードのチップに安全に保存され、スマートカード自体から切り離すことができないため、データプライバシーを確実に守ることが可能。ユーザーは会社のデバイス上でのアカウント乗っ取りやフィッシング被害からしっかりと身を守れるだろう。
なお、このカードはWindows、Mac、LinuxといったFIDO2の規格に対応するあらゆるデジタルリソースに活用することができる。セキュリティを強化すると同時に、迅速かつシームレスなユーザー体験を提供するSafeNet IDPrime FIDO Bioスマートカードの普及・拡大に今後も期待したい。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000037555.html
タレス 公式サイト:https://www.thalesgroup.com/ja
「SafeNet IDPrime FIDO Bioスマートカード」詳細:https://cpl.thalesgroup.com/access-management/safenet-idprime-fido-biometric-smart-card
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/221520
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Haruka Isobe
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