スピーディで効率的!園芸を始めるなら持っておくべき小技アイテム

【グッとくる農具】

2023年春から田舎と街の二拠点生活を始めたライターのGOL氏。すると、あっという間に農業の楽しさや難しさ、奥深さにハマってしまったとか。とはいえ、そこは根っからのギア好き。農機具をはじめ田舎暮らしに必要なモノにも、思わずソソるギアがたくさんある模様。そんな便利に使えて道具としても魅力的なツールを紹介していきます。

 

■何度も繰り返す作業がグンと効率的に

高儀「球根植え器」(購入価格:426円)

高儀は大工道具や園芸用具のメーカーとしてホームセンターではお馴染みの存在。金物全般を扱っているので、園芸をしている方であれば高儀のアイテムを一つや二つ持っている人は多いのではないかと思います。

今回紹介するアイテムは、園芸ポットの植物を庭や畑に移す際や、にんにくなどの球根類を植えるのにオススメの便利グッズです。

▲秋に植えたにんにく

秋に夏野菜が終わり、冬に収穫する大根や白菜を植えた後、春収穫の野菜を植えたいと思い、にんにくを選びました。

私の住む地域のホームセンターでは、秋になるとと店頭ににんにくの球根が並びます。12月上旬には最低気温が氷点下になり、畑の土は凍り始めるので、作付けは短い秋のうちにさっさと行いました。

これまで種や苗を植える際は、ショベルを使って土を掘っていましたが、これが意外と無駄な動作が多く不効率。もっと簡単に植えられないかな?と思ってホームセンターを物色して見つけたのが、この「球根植え器」です。

▲“マルチ”に押し込むだけ

私は畑にマルチングシート(略してマルチ)を被せています。マルチングシートとは、畑の畝を覆う黒いポリエチレン製のシートです。土の温度調整や雑草、病害虫の予防に効果的なものです。

そのマルチにこのアイテムを上からグリグリと押し込んでいきます。目的の深さまで押し込んで引き抜くと、そこにあった土が円筒形の容器に入ります。

▲目標の深さまで沈める

器材の側面には深さの目安となる数字があります。5cmと10cmの刻みがあるので、植える種や球根に適した深さまで沈めます。どれくらい土を掘ったか目測で判断するので、初めのうちは迷うこともあるかと思いますが、これなら安心ですね。

器材は閉じた状態では逆円錐をしており、容器に入った土はよほど粒子の細かな乾燥した土で無い限り自重で落ちることはありません。

▲空いた穴に球根を入れて土を被せるだけ

種や球根を穴に入れたら、器材の手元にあるレバーを親指で押せば、逆円錐部分が開き、中の土を元の場所に戻せます。

これをショベルでやると、掘り出した土を一旦別の場所に移し、元に戻さなければなりません。戻す土の量は若干減りますし、肥料を混ぜた畝の土が他の土と混ざるのは不愉快です。それに、マルチを使っていなくても、畝が細かく崩れていくので、それを直したりする必要があり不効率。ひとつやふたつの作業であればそれでも良いですが、同じ種子をたくさん植える際は効率が大事です。

▲親指のところにあるボタン押すと先端が開く

ボタンから指を放せば、スプリングで自動的に先端が閉まります。非常に単純な構造ですが、すごく便利で効率的。強いて言えば先端部がもう少し鋭利な形状の方が地面に刺しやすいかな?と思いました。

作業に力は要りません。誰でも簡単に使えます。腰をかがめて作業することが多い作付けをスピーディに、そして効率的に行える素晴らしいアイテムです。

種子の作付けだけでなく、鉢植えの花を花壇に移す時にも便利だと思います。自宅の畑や庭で園芸をするのであれば、価格も安いので揃えておいても損はないアイテムではないでしょうか。

>> 高儀

>> [連載]グッとくる農具

<取材・文/GOL

GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。

 

 

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