南アフリカで最近注目されている“Workshop17”は、ポジティブな社会的・経済的変化のためにイノベーションと起業家精神を加速させる“エキサイティングなハブ”として知られるコワーキングスペースだ。日本では到底味わえないような、雄大な景色と洗練された建物の融合も素晴らしい。
スタートアップが市場に参入し、持続可能な企業となるためには、あらゆる支援が必要である。同スペースでは、事業規模を問わず、ビジネス・インキュベーターたちが必要としている支援を南アフリカで提供している。
新しい時代に向けたイノベーションハブともなり得る、 “Workshop17”のさまざまなシーンをギャラリー風に画像を添えて紹介しよう。
南アフリカのインキュベーション拠点「Workshop17」
Workshop17は、イノベーションスペース運営管理会社OPENが不動産ディベロッパーやケープタウンの複合商業施設V&Aウォーターフロントと共同で開発したコワーキングスペース(ジェトロ資料より)。2015年に開設され、ワークスペースのほか会議室やイベントスペースなども備えている。
Workshop17の設立は、建築家Dffonchio氏の紹介でPaul Keursten氏(CEO)とMark Seftel氏(Partner/Director)が南アフリカのヨハネスブルグで出会ったことから始まった。 両者はそれぞれ、洗練された機能的なシェアスペースの創造を考えていたという。ハイテク技術者だけでなく、一般個人まで、また企業も、すべての人々がクリエイティブな環境で関わり合いながら生産性を高めていけるスペース、それが“Workshop17”なのだ。建物は、Daffonchioの設計・建築をベースに、ローカルの建築家・デザイナー・家具職人が加わり、アーティスティックな空間が施されている。最先端のテクノロジー技術を備えており、セキュリティやICTツールも万全、Podcastのレコーディングスタジオも利用可能だ。 利用にあたっては、サブスクリプション型の料金体系となっており個人や企業単位などプランが選択できる。期間は最短1か月から、6か月、12か月まで選択可能。会員登録や利用予約、支払い状況の確認や各種手続きはWorkshop17のプラットフォームで行う仕組みだ。 いずれのプランでも、ホットデスク(インターネット接続の机とPC)とITサポートは無料。プランごとにミーティングルームやプライベートオフィス、受付デスクサービス、イベントスペースなどが月額料金込みで使える。追加料金でその他のスペースやサービスが使える柔軟さも便利だ。
南アフリカの10地域で展開
会員になると、Workshop17のロケーションがすべて利用可能となる。
It's a good morning to have a productive day at Kloof Street pic.twitter.com/Uu7ZKnl4mx
— Workshop17 (@Workshop17za) April 19, 2023
南アフリカの最大都市であるヨハネスブルクに3カ所、ダイヤモンド鉱山で歴史あるケープタウンに3か所。他にもパール、バリートなど現在10地域にて展開しているようだ。
Workshopギャラリーで展示会を開くことも可能
オープンスペースではオブジェクトやデジタルアートの展示会も随時開催されている。
ローカルのアーティストが活躍したり、デジタルノマドのコミュニティとなったり、企業のビジネス拠点としてもWorkshop17ならではのスペースが高い付加価値を生み出しつつある。
南アフリカは、ブロックチェーンやフィンテックで目覚ましい成長の過程にあり、世界中の企業や事業主から注目されているといっても過言ではない。毎年開催されている、ブロックチェーンのイベント「Blockchain Africa Conference」には160か国から9,500人以上の参加者が集まるという。
まさにイノベーションハブとして、今後もWorkshop17の役割に期待が高まる。
参考・引用:
Workshop17
Workshop 17 – Water Front
Workshop17 – secret capetown
(文・MI001YOU)
- Original:https://techable.jp/archives/225143
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Tsunoda Maiko
Amazonベストセラー
Now loading...