一般社団法人日本国際化推進協会(以下、JAPI)は、2月27日(火)16時からインドへのビジネス進出に興味がある中小企業や経営者を対象とした「インドビジネス勉強会」を開催する。
JAPIが在日インド大使館、東京ニュービジネス協議会と共同開催するこの勉強会では、インドへの進出事例の紹介や有識者によるパネルディスカッション、交流などを実施予定。開催場所は東京都千代田区の在日インド大使館で、参加費は5,500円。現在申し込みを受け付けている。
海外進出のノウハウ、JETRO支援制度の活用方法を紹介
インドビジネス勉強会は、インドビジネスや海外ビジネスに関心のある経営者や役職者100名を対象としたイベントだ。
当日は、駐日インド大使のシビ・ジョージ氏や、経済産業副大臣・岩田和親氏による挨拶から始まり、インドへの進出実績のある企業の代表者が登壇して詳細な事例を紹介する。くわえて、JETRO(日本貿易振興機構)より専門家を招き、海外進出のノウハウやJETROの支援制度を活用する方法の紹介といった豊富なプログラムを用意。講演やパネルディスカッションのほか、交流会も実施予定であり、コミュニケーションの場も期待できそうだ。
インド進出実績のある日本企業3社の事例紹介
事例紹介プログラムで登壇する日本企業は「三立機械工業」「日本オートマチックマシン」「秀イノベーティブLAB」の3社。いずれもインド進出実績をもつ。
千葉県千葉市の三立機械工業は、廃電線のリサイクル装置を製造する企業。同社は、インド政府が電気自動車の需要を伸ばすため「車検制度」を導入したことで多くの車が廃車になり、それをリサイクルする機会が生まれることを先見。8年前からODAを活用し自社の装置を輸出してきた。
1932年創業の日本オートマチックマシンは、精密機械加工の独自の技術を生かし電子部品、圧着機械、精密機械の三事業を展開する機械メーカー。海外営業拠点を世界7か所、生産拠点を中国、タイ、インドの3か国に構えている。
秀イノベーティブLABは宮城県名取市の企業。インドで酪農技術の近代化に貢献しながら雇用と生乳生産の安定化を目指す。インドではヒンドゥー教徒のベジタリアンが多く、動物性たんぱく質をミルク由来で摂取する傾向がある一方で、離農者の増加や農業近代化の遅れといった課題がある。そこで秀イノベーティブLABは地方都市において事業を開始。親会社は創業30年の金属製品製造企業であり、まったくの新規事業「酪農」で初の海外事業に挑戦している。
なおこの勉強会の中長期的な目的としては「日本×インドの接点」を創り、「継続的に発展的な関係が構築できるコミュニティ」を創ることとしており、海外進出についてはまだ検討段階という企業にとっても役立つ内容だという。
すでにインドで活躍している国内企業の事例から、今後の自社ビジネスへのヒントが見つかるかもしれない。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/227451
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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